Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

ブート時のファイルシステムのマウント方法

autofs マップを使用するのではなく、ブート時にファイルシステムをマウントするには、次の手順に従います。この手順は、すべてのローカルファイルシステムについて実行する必要がありますが、リモートファイルシステムについてはこの手順を使用しないでください。リモートファイルシステムでは、この手順をクライアントごとに行います。

  1. スーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. ファイルシステムに関するエントリを /etc/vfstab に追加します。

/etc/vfstab ファイルのエントリ構文は、次のとおりです。

special  fsckdev  mountp  fstype  fsckpass  mount-at-boot  mntopts

詳細は、vfstab(4) のマニュアルページを参照してください。


注意 – 注意 –

NFS サーバーに NFS vfstab ファイルのエントリを作成するとデッドロックが発生する可能性があるため、作成しないでください。/etc/vfstab のエントリが確認された後、NFS サービスが起動します。次のようなことが考えられます。互いにファイルシステムをマウントしている 2 つのサーバーが同時に停止した場合、リブート時にハングアップする可能性があります。


例 - vfstab エントリ

wasp サーバーの /var/mail ディレクトリをクライアントに /var/mail としてマウントするとします。それには、クライアント側で、ファイルシステムを /var/mail としてマウントし、読み出しと書き込みの両方ができるようにします。この場合は、以下の項目をクライアントの vfstab ファイルに追加します。


wasp:/var/mail - /var/mail nfs - yes rw