Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

rpcbind をウォームスタートする方法

実行中の処理があるために NFS サーバーをリブートできなかった場合に、RPC を使用するすべてのサービスを再起動することなく rpcbind を再実行できます。この手順に従ってウォームスタートを完了します。

  1. スーパーユーザー、またはそれと同等の役割になります。

    役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「特権付きアプリケーションの使用」を参照してください。

  2. rpcbind の PID を確認します。

    ps を実行すると、PID の値が 2 列目に表示されます。


    # ps -ef |grep rpcbind
        root   115     1  0   May 31 ?        0:14 /usr/sbin/rpcbind
        root 13000  6944  0 11:11:15 pts/3    0:00 grep rpcbind
  3. SIGTERM シグナルを rpcbind プロセスに送ります。

    以下の例では、送信するシグナルは term で、プログラムの PID は 115 です (kill(1) のマニュアルページを参照)。このコマンドより、rpcbind/tmp/portmap.file/tmp/rpcbind.file に現在登録されているサービスのリストを作成します。


    # kill -s term 115
    

    注 –

    -s term オプションを使用して rpcbind プロセスを終了させないと、rpcbind のウォームスタートを完了できません。その場合は、サーバーをリブートすることによってサービスを再開する必要があります。


  4. rpcbind を再起動します。

    rpcbind を再度ウォームスタートして、 kill コマンドにより作成されたファイルが参照されるようにします。ウォームスタートすると、すべての RPC サービスを再起動することなくプロセスを再開することができます。rpcbind(1M) のマニュアルページを参照してください。


    # /usr/sbin/rpcbind -w