Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

モデムとシリアルポートの構成方法 (ダイアルアウトマシン)

  1. モデムの設定を行う

    さまざまなタイプのモデムを使用できますが、通常のモデムは Solaris PPP 4.0 用に正しく設定されて出荷されています。次の表は、Solaris PPP 4.0 を使用するモデムの基本的な設定を示しています。

    表 31–3 ダイアルアップ PPP のモデム設定

    パラメータ 

    設定 

    DCD 

    キャリアに従う 

    DTR 

    モデムがハングアップするように Low に設定する (モデムをオンフックにする) 

    Flow Control 

    全二重ハードウェアのフロー制御用 RTS/CTS  

    Attention Sequences 

    使用不可 

    リンクの設定で問題が発生し、原因がモデムにあれば、まずモデムの製造元のマニュアルを参照します。また、Web 上の多くのサイトが、役に立つモデムの設定情報を提供しています。最後に、モデムの問題を診断する方法 でモデム問題を解決するためのヒントを見つけることができます。

  2. モデムケーブルをダイアルアウトマシンのシリアルポートと電話ジャックに接続します。

  3. ダイアルアウトマシン上でスーパーユーザーになります。

  4. Solaris のシステム管理 (上級編)』の「シリアルポートツールによる端末とモデムの設定」で説明するように admintool を実行します。

    1. モデムを接続しているポート (ポート a かポート b) をクリックします。

      「シリアルポートの設定」ウィンドウが表示されます。

    2. モデム方向を「発信専用」として指定します。

      モデムを「発着信両用」としても設定できます。これは admintool のデフォルトのテンプレートです。「発信専用」を選択すると、侵入者に対してセキュリティが強力になります。


    注 –

    admintool でボーレートやタイムアウトを設定できますが、pppd デーモンはこ れらの設定を無視します。


  5. 「OK」をクリックして変更を有効にします。