Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

PPP 構成ファイルに PAP サポートを追加する方法 (ダイアルアウトマシン)

ここでは、シリアル回線を介した通信を定義する方法で紹介した PPP 構成ファイルを例として使用します。 この手順に従って、図 30–3 で示した user2 が所有するダイアルアウトマシンを設定します。

  1. ダイアルアウトマシンにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. /etc/ppp/options ファイルを変更します。

    次の /etc/ppp/options ファイルには、太字で示した PAP サポート用のオプションが含まれています。


    #vi /etc/ppp/options
    lock
    nodefaultroute
    name user2
    auth
    require-pap
    

    name user2

    user2 をローカルマシン上のユーザーの PAP 名として設定する。 login オプションを使用する場合は、PAP 名をパスワードデータベースにあるそのユーザーの UNIX ユーザー名と一致させる必要がある

    auth

    接続を確立する前に、ダイアルアウトマシンが呼び出し元を認証する必要があることを明示する 

    require-pap

    ダイアルアウトマシンからの呼び出しを戻すときに、ピアに PAP 資格を要求する 

  3. リモートマシン myserver 用の /etc/ppp/peers/peer-name ファイルを作成します。

    次のサンプルは、個々のピアとの接続を定義する方法で作成した既存の /etc/ppp/peers/myserver ファイルに、PAP サポートを追加する方法を示しています。


    # cd /etc/ppp
    # mkdir peers
    # cd peers
    # vi myserver
    /dev/cua/a
    57600
    noipdefault
    defaultroute
    idle 120
    user user2
    remotename myserver
    connect "chat -U 'mypassword' -f /etc/ppp/mychat"

    太字で示した新しいオプションにより、ピア myserver に関する PAP 要件が追加されます。

    user user2

    user2 をローカルマシンのユーザー名として定義する

    remotename myserver

    myserver をローカルマシンに認証資格を要求するピアとして定義する

次に進む手順

作業 

参照先 

ダイアルインサーバーを呼び出して、PAP 認証の設定をテストする 

ダイアルインサーバーを呼び出す手順については、ダイアルインサーバーの呼び出し方法 を参照

PAP 認証の詳細を理解する  

パスワード認証プロトコル (PAP)