小規模のネットワークにおけるもっとも一般的なメール構成を図 25–2 に示します。1 つのシステムが、メールサーバー、メールホスト、およびリモート接続を行うメールゲートウェイを兼ねています。メールは、メールゲートウェイ上の /etc/mail/aliases ファイルを使って配布されます。ネームサービスは必要ありません。
この構成では、メールクライアントがメールホスト上の /var/mail からメールファイルをマウントすると想定できます。この種類のメール構成を設定するには、以下が必要です。
メールゲートウェイ上に main.cf ファイル。MX (メール交換局) レコードを使用する場合、このファイルは編集不要
各メールクライアントシステム上に、デフォルトの /etc/mail/sendmail.cf ファイル。このファイルは編集不要
メールホストとして指定されたサーバー。メールホストを指定するには、メールホストの /etc/hosts ファイルに mailhost.domain_name を追加。また、NIS や NIS+ を実行していない場合は追加情報が必要。すべてのメールクライアントの /etc/hosts ファイルにメールホストの IP アドレス行を追加
NIS または NIS+ を実行しない場合、ローカルメールボックスのあるすべてのシステム上に、対応する /etc/mail/aliases ファイルが必要
メールサーバーの /var/mail に、クライアントのメールボックスを格納できるだけの十分な領域
メールサービスの設定の詳細については、メールサービスの設定 (作業) を参照してください。 メールサービスの設定に関する特定の手順については、メールサービスの設定 (作業マップ) を参照してください。