Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

nfsd

これは、他のクライアントからのファイルシステム要求を処理するデーモンです。このコマンドに対してはいくつかのオプションを指定できます。オプションをすべて確認するには nfsd(1M) のマニュアルページを参照してください。これらのオプションは、コマンド行からも、/etc/default/nfs 内の任意の文字列を編集することによっても使用することができます。 /etc/default/nfs を変更すると、システムをリブートしてもその変更は維持されます。 この機能は、Solaris 9 リリースでのみサポートされています。他のリリースで、これらの変更を維持するには、/etc/init.d/nfs.server を変更します。

/etc/default/nfsNFSD_LISTEN_BACKLOG=length パラメータを追加すると、接続型トランスポートを使用した NFS および TCP の接続キューの長さを設定できます。デフォルト値は 32 エントリです。nfsd-l オプションを指定して開始すると、コマンド行から同じ項目を選択できます。

/etc/default/nfsNFSD_MAX_CONNECTIONS=#_conn パラメータを追加すると、接続型トランスポートごとの最大接続数を選択できます。#_conn のデフォルト値はありません。コマンド行から -c #_conn オプションを指定してデーモンを開始すると、同じパラメータを使用できます。

/etc/default/nfsNFSD_SERVER=nservers パラメータを追加すると、サーバーが一度に処理する要求の最大数を選択できます。 デフォルト値は 1 ですが、起動スクリプトでは 16 が選択されます。コマンド行から nservers オプションを指定してnfsd を開始すると、同じように最大数を選択できます。

以前のバージョンの nfsd デーモンとは異なり、現在のバージョンの nfsd では複数のコピーを作成して要求を同時に処理することはありません。処理テーブルを ps でチェックすると、動作しているデーモンのコピーが 1 つしかないことがわかります。