Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

truss

このコマンドを使用すると、プロセスがハングしたかどうかを確認できます。truss コマンドは、必ずプロセスの所有者、または root として実行してください。 このコマンドに指定できるオプションは多数あります。truss(1) のマニュアルページを参照してください。以下で、このコマンドの構文を説明します。

truss [ -t syscall ] -p pid

-t syscall

追跡するシステムコールを選択する 

-p pid

追跡するプロセスの PID を指定する 

syscall には、追跡するシステムコールをコンマで区切って指定することもできます。また、syscall の指定を ! で始めると、そのシステムコールは追跡されなくなります。

次の例は、プロセスが新しいクライアントからの接続要求を待っていることを示しています。


# /usr/bin/truss -p 243
poll(0x00024D50, 2, -1)         (sleeping...)

これは正常な反応です。新規接続の要求が行われた後でも反応が変わらない場合、そのプロセスはハングしている可能性があります。NFS サービスを再起動する方法 の指示に従ってプログラムを修正してください。ハングしたプログラムによって問題が発生しているかどうかを確実に判断するには、NFS の障害追跡の手順 を参照してください。