次のどちらかの方法でホットスペア集合とそのホットスペアの状態を表示します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択して詳細なステータス情報を表示します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを実行します。
metastat hot-spare-pool-name |
ホットスペア集合の状態を確認するには、metahs コマンドを使用することもできます。
metastat コマンドを使ってホットスペア集合の状態を表示する例を以下に示します。
# metastat hsp001 hsp001: 1 hot spare c1t3d0s2 Available 16800 blocks |
次の表に、ホットスペア集合の状態とそれに対する処置を示します。
表 16–1 ホットスペア集合の状態 (コマンド行)
状態 |
意味 |
処置 |
---|---|---|
使用可能 (Available) |
ホットスペアは正常であり、データを受け付けられる状態だが、今のところ書き込みも読み取りも行われていません。 |
必要ない |
使用中 (In-use) |
このホットスペア集合には、冗長ボリュームの不良コンポーネントの代わりに使用されているスライスが含まれています。 |
ホットスペアの使用状況を調べます。次に、このホットスペア集合によって置き換えられたボリュームのスライスを修理します。 |
障害 (Broken) |
ホットスペアかホットスペア集合に問題があります。しかし、ただちにデータを失うおそれがあるわけではありません。すべてのホットスペアが使用中であったり、ホットスペアのどれかが故障している場合も、この状態になります。 |
ホットスペアの使用状況または故障の原因を調べます。必要であれば、別のホットスペアをホットスペア集合に追加することができます。 |
次のどちらかの方法で、ホットスペアがすでに使用されているかどうかを確認します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアを交換します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを実行します。
metastat hot-spare-pool-name |
詳細は、metastat(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法でホットスペアを交換します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアを交換します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
metahs -r hot-spare-pool-name current-hot-spare replacement-hot-spare |
ホットスペア集合のディスクを交換することを意味します。
ホットスペア集合の名前です。対応付けられているすべてのホットスペア集合を選択する場合は、特別なキーワード all を指定します。
置き換えられる現在のホットスペアの名前です。
現在のホットスペアの代わりに使用するスライスの名前です。
詳細は、metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metastat hsp003 hsp003: 1 hot spare c0t2d0s2 Broken 5600 blocks # metahs -r hsp003 c0t2d0s2 c3t1d0s2 hsp003: Hotspare c0t2d0s2 is replaced with c3t1d0s2 |
最初に、metastat コマンドを使って、ホットスペアが使用中でないことを確認します。metahs -r コマンドは、ホットスペア集合 hsp003 の ホットスペア /dev/dsk/c0t2d0s2 を /dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。
# metahs -r all c1t0d0s2 c3t1d0s2 hsp001: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 hsp002: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 hsp003: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 |
この例では、キーワード all を使用することによって、対応付けられているすべてのホットスペア集合内のホットスペア /dev/dsk/c1t0d0s2 を /dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。
次のどちらかの方法で、ホットスペアがすでに使用されているかどうかを確認します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアの使用状況を調べます。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを実行します。
metastat hot-spare-pool-name |
詳細は、metastat(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法でホットスペアを削除します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアを削除します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
metahs -d hot-spare-pool-name current-hot-spare |
ホットスペア集合からホットスペアを削除することを意味します。
ホットスペア集合の名前です。対応付けられているすべてのホットスペア集合を選択する場合は、特別なキーワード all を指定します。
削除するホットスペアの名前です。
詳細は、metahs(1M) のマニュアルページを参照してください。
# metastat hsp003 hsp003: 1 hot spare c0t2d0s2 Broken 5600 blocks # metahs -d hsp003 c0t2d0s2 |
最初に、metastat コマンドを使って、ホットスペアが使用中でないことを確認します。次に、metahs -d コマンドを使って、ホットスペア集合 hsp003 からホットスペア /dev/dsk/c0t2d0s2 を削除します。
次のどちらかの方法でホットスペアを「使用可能 (available)」状態に戻します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ディスク」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択し、「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択して、画面の指示に従ってホットスペアを有効にします。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
metahs -e hot-spare-slice |
ホットスペアを有効にすることを意味します。
有効にするスライスの名前です。
# metahs -e c0t0d0s2 |
この例では、ホットスペア /dev/dsk/c0t0d0s2 を修理した後で、「使用可能 (Available)」状態に戻します。ホットスペア集合を指定する必要はありません。