Solaris ボリュームマネージャの管理

シナリオ — ディスクセット

第 4 章「Solaris ボリュームマネージャの構成と使用」のサンプルシステムに基づく構成例は、ディスクセットを使って SAN (Storage Area Network) 構成上に存在する記憶領域をどのように管理するかを示しています。

サンプルシステムには、ファイバスイッチと SAN 記憶領域に接続されたもう 1 つのコントローラがあるものとします。SAN 構成の記憶領域は、SCSI や IDE ディスクなどの他のデバイスと同様に起動処理の初期段階では使用できないため、Solaris ボリュームマネージャは起動時に SAN 構成上の論理ボリュームを使用不能とみなします。 ただし、この記憶領域をディスクセットに追加し、ディスクセットツールを使って管理すれば、起動時の使用不能の問題は回避できます。また、SAN 構成上に接続されている記憶領域は、ディスクセットで制御された別個の名前空間内でローカル記憶領域から容易に管理できます。