Solaris ボリュームマネージャの管理

例 —論理ボリューム用のトランザクションボリュームを作成する


# umount /home1
# metainit d64 -t d30 d12
d64: Trans is setup
(ファイルシステムがトランザクションボリュームを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集する)
# mount /home1

RAID 1 ボリューム d30 には、/home1 にマウントされているファイルシステムが格納されています。 ログデバイスが格納されるミラーは d12 です。 最初にファイルシステムのマウントを解除します。 metainit コマンドに -t オプションを指定して、トランザクションボリューム d64 を作成します。

次に、/etc/vfstab ファイルを編集して、このファイルシステムをマウントする行がトランザクションボリュームを参照するようにします。たとえば、次の行を見てください。


/dev/md/dsk/d30 /dev/md/rdsk/d30 /home1 ufs 2 yes -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d64 /dev/md/rdsk/d64 /home1 ufs 2 yes -

ファイルシステムのロギングは、ファイルシステムをマウントし直したときに有効になります。

これ以降のファイルシステムの再マウントやシステムの再起動では、 fsck はこのファイルシステムをチェックする代わりに、トランザクションボリュームに対するログメッセージを表示します。


# reboot
...
/dev/md/rdsk/d64: is logging

注 –

/etc/vfstab ファイルの編集を避けたい場合は、metarename(1M) コマンドを使って、元の論理ボリュームの名前と新しいトランザクションボリュームを入れ換えることができます。詳細は、ボリューム名の変更を参照してください。