Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — swap からミラーを作成する


# metainit -f d11 1 1 c0t0d0s1
d11: Concat/Stripe is setup
# metainit d21 1 1 c1t0d0s1
d21: Concat/Stripe is setup
# metainit d1 -m d11
d1: Mirror is setup
(swap がミラーを参照するように /etc/vfstab ファイルを編集する)
# reboot
...
# metattach d1 d21
d1: Submirror d21 is attached

まず、-f オプションを指定して最初の連結 d11 を強制的に作成します。これには、/dev/dsk/c0t0d0s1 にマウントされているファイルシステム swap が含まれています。次に 2 番目の連結 d21/dev/dsk/c1t0d0s1 から作成します。(このスライスのサイズは d11 以上でなければなりません) 。metainit コマンドに -m オプションを付けて実行し、swap を含む連結から 1 面ミラー d1 を作成します。次に、/etc/vfstab ファイルにswap のエントリがある場合は、このエントリがミラーを参照するようにファイルを編集する必要があります。たとえば、次の行を見てください。


/dev/dsk/c0t0d0s1 - - swap - no -

上記の行を次のように変更します。


/dev/md/dsk/d1 - - swap - no -

再起動が終わると、2 番目のサブミラー d21 がミラーに接続され、ミラーの再同期が実行されます。(連結とミラーが設定され、サブミラー d21 が接続されたことを示すメッセージが表示されます。)

swap をミラー化した場合、クラッシュダンプを保存するためには、dumpadm コマンドを使ってダンプデバイスをボリュームとして構成する必要があります。たとえば、swap デバイスの名前が /dev/md/dsk/d2 であれば、dumpadm コマンドを使ってこのデバイスをダンプデバイスとして設定します。