Solaris のシステム管理 (基本編)

Solaris 管理コンソールの障害追跡

この障害追跡の手順を使用する前に、次のパッケージがインストールされていることを pkginfo(1) コマンドで確認してください。


SUNWmc         Solaris Management Console 2.1 (サーバー構成要素)
SUNWmcc        Solaris Management Console 2.1 (クライアント構成要素)
SUNWmccom      Solaris Management Console 2.1 (共通の構成要素)
SUNWmcdev      Solaris Management Console 2.1 (開発キット)
SUNWmcex       Solaris Management Console 2.1 (例)
SUNWwbmc       Solaris Management Console 2.1 (WBEM 構成要素)

これらのパッケージには、基本的な Solaris 管理コンソール起動ツールが用意されています。Solaris 管理コンソールとそのすべてのツールを使用するには、SUNWprog クラスタをインストールする必要があります。

Solaris 管理コンソールの問題を解決する方法

Solaris 管理コンソールを起動すると、クライアントとサーバーが自動的に起動します。

コンソールが表示可能で、ツールの実行に問題がある場合は、サーバーが実行していない可能性があります。あるいは、サーバーがエラー状態にあり、いったん停止してから再起動することによって解決できる可能性もあります。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 以下のコマンドでコンソールサーバーが稼動しているかどうかを調べます。


    # /etc/init.d/init.wbem status
    

    コンソールサーバーが稼動している場合は、次のようなメッセージが表示されます。


    SMC server version 2.1.0 running on port 898.
  3. コンソールサーバーが稼動していない場合は、以下のコマンドで起動します。


    # /etc/init.d/init.wbem start
    

    すぐに、次のようなメッセージが表示されます。


    SMC server is ready.
  4. サーバーが稼動しているのに問題が引き続き発生している場合は、いったんコンソールサーバーを停止してから、再起動します。

    1. コンソールサーバーを停止する。


      # /etc/init.d/init.wbem stop
      

      次のようなメッセージが表示されます。


      Shutting down SMC server on port 898.
    2. コンソールサーバーを起動する。


      # /etc/init.d/init.wbem start