Solaris のシステム管理 (基本編)

x86: ブートファイル

これまでに説明した実行制御スクリプトおよびブートファイル以外にも、Solaris x86 システムのブートに使用する追加ブートファイルがあります。

表 11–5 x86: ブートファイル

ファイル 

説明 

/etc/bootrc

Solaris リリースのブートに使用するメニューとオプションを含む 

/boot

システムをブートするために必要なファイルとディレクトリを含む 

mdboot

第 1 レベルのブートストラッププログラム (strap.com) をディスクからメモリーにロードする DOS 実行可能ファイル

mdbootbp

第 1 レベルのブートストラッププログラム (strap.com) をフロッピーディスクからメモリーにロードする DOS 実行可能ファイル

rc.d

インストールスクリプトを含むディレクトリ。内容の変更はできない 

solaris

ブートサブシステムの項目を含むディレクトリ 

solaris/boot.bin

Solaris カーネルまたはスタンドアロンの kadb をロードする。この実行可能ファイルは、ブートファームウェアサービスも提供する

solaris/boot.rc

Solaris x86 版を識別し、DOS エミュレーションモードで Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) を実行する 

solaris/bootconf.exe

Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) の DOS 実行可能ファイル 

solaris/bootconf.txt

Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) の国際化されたメッセージを含むテキストファイル (bootconf.exe)

solaris/bootenv.rc

ブート環境の設定用変数を含む 

solaris/devicedb

master ファイル (リアルモードドライバでサポートされるすべての有効なデバイスのデータベース) を含むディレクトリ

solaris/drivers

リアルモードドライバを含むディレクトリ 

solaris/itup2.exe

インストール時更新 (ITU) プロセスで実行される DOS 実行可能ファイル 

solaris/machines

以前は使用されていたが、現在はもう使用されていないディレクトリ 

solaris/nbp

ネットワークブート関連ファイル 

solaris/strap.rc

どのロードモジュールをロードするか、メモリー内のどこにロードするかの指示を含むファイル 

strap.com

第 2 レベルのブートストラッププログラムをメモリーにロードする DOS 実行可能ファイル