Solaris のシステム管理 (基本編)

スワップ空間の追加が必要かどうかを調べる方法

スワップ空間の追加が必要かどうかを調べるには、swap -l コマンドを使用します。

たとえば、次の swap -l コマンドの出力は、このシステムのスワップ空間がほぼ完全に使い果たされたか、割り当て率が 100% に達していることを示しています。


% swap -l
swapfile             dev   swaplo blocks   free
/dev/dsk/c0t0d0s1   136,1      16 1638608    88

システムのスワップ空間の割り当て率が 100% に達すると、アプリケーションのメモリーページが一時的にロックしてしまいます。アプリケーションエラーは発生しませんが、システムパフォーマンスが低下する可能性があります。

システムにスワップ空間を追加する方法については、スワップファイルを作成して使用可能にする方法を参照してください。

スワップ関連のエラーメッセージ

次のメッセージは、アプリケーションがさらに anonymous メモリーを取得しようとしたが、バックアップ用のスワップ空間が残っていなかったことを示します。


application is out of memory
 
malloc error O
 
messages.1:Sep 21 20:52:11 mars genunix: [ID 470503 kern.warning] 
WARNING: Sorry, no swap space to grow stack for pid 100295 (myprog)

TMPFS 関連のエラーメッセージ

次のメッセージは、ファイルに書き込むときにページを割り当てることができない場合に表示されます。この問題は、TMPFS が許容限度を超えて書き込もうとしたときや、現在実行されているプログラムが大量のメモリーを使用している場合に発生することがあります。


directory: File system full, swap space limit exceeded

次のメッセージは、TMPFS が新しいファイルやディレクトリの作成中に物理メモリーを使い果たしたことを意味します。


directory: File system full, memory allocation failed

TMPFS 関連のエラーメッセージから回復する方法については、TMPFS(7FS) のマニュアルページを参照してください。