Solaris のシステム管理 (基本編)

例 — 日単位累積、週単位累積バックアップ

次の表に、最も一般的に使用される増分バックアップスケジュールを示します。これは、ほとんどの場合に推奨できるスケジュールです。このスケジュールで実行される処理は次のとおりです。

表 46–6 日単位累積、週単位累積バックアップスケジュール
 

開始日 

月 

火 

水 

木 

金 

月の 1 日目 

 

 

 

 

 

第 1 週 

 

第 2 週 

 

第 3 週 

 

第 4 週 

 

次の表に、日単位累積、週単位累積スケジュールを使用して、テープの内容が 2 週間でどのように変化するかを示します。各文字はそれぞれ異なるファイルを示します。

表 46–7 日単位累積、週単位累積スケジュールのテープの内容
 

月 

火 

水 

木 

金 

第 1 週 

a b 

a b c 

a b c d 

a b c d e 

a b c d e f 

第 2 週 

g h 

g h i 

g h i j 

a b c d e f g h i j k 

日単位累積、週単位累積スケジュールのテープ要件

このスケジュールでは、6 本 (日単位テープを再利用したい場合) または 9 本 (曜日ごとに 4 本の日単位テープを別々に使用したい場合) のテープが必要になります。その内訳は、レベル 0 に 1 本、金曜日用に 4 本、日単位テープ用に 1 本または 4 本です。

ファイルシステム全体を復元する必要があれば、次の本数のテープが必要になります。その内訳は、レベル 0 が 1 本、最後の金曜日のテープ 1 本、前週の金曜日以降の最新の日単位テープ 1 本です。