init プロセスが起動されます。init プロセスは、/etc/default/init ファイルを読み取って環境変数を設定します。デフォルトでは、TIMEZONE 変数だけが設定されます。
init は inittab ファイルを読み取り、次の処理を行います。
次の表に、実行レベル 3 の action フィールドに使用するキーワードの説明を示します。
表 11–3 実行レベル 3 の action キーワードの説明
キーワード |
説明 |
---|---|
powerfail |
init プロセスが電源切断シグナルを受信したときにだけプロセスを起動する。 |
respawn |
プロセスを起動し、そのプロセスが終了したら再起動する。 |
wait |
プロセスを起動し、そのプロセスが終了するまで待ってから、この実行レベルの次のエントリに進む。 |
次の表に、実行レベル 3 で実行されるプロセス (またはコマンド) の説明を示します。
表 11–4 実行レベル 3 のコマンドの説明
コマンドまたはスクリプト名 |
説明 |
---|---|
/usr/sbin/shutdown |
システムをシャットダウンする。init プロセスは、システムが電源切断シグナルを受信した場合にのみ shutdown コマンドを実行する。 |
/sbin/rcS |
ルート ( /)、/usr、/tmp、/var、/var/adm、および /var/run ファイルシステムをチェックし、マウントする。 |
/sbin/rc2 |
標準のシステムプロセスを起動して、システムを実行レベル 2 (マルチユーザーレベル) に移行する。 |
/sbin/rc3 |
実行レベル 3 で使用される NFS リソース共有を開始する。 |
/usr/lib/saf/sac -t 30 |
ポートモニターを起動する。このプロセスは失敗すると再起動される。 |
/usr/lib/saf/ttymon -g -h -p "`uname -n` console login: " -T terminal_type -d /dev/console -l console |
コンソールでのログイン要求を監視する ttymon プロセスを起動する。このプロセスは失敗すると再起動される。 SPARC システムの terminal_type は sun である。 x86 システムの terminal_type は AT386 である。 |