Solaris のシステム管理 (基本編)

例 — リモートソフトウェアパッケージサーバーからスプールディレクトリを設定する

コピーするパッケージがリモートシステムから利用できる場合は、そのパッケージが (パッケージ形式で) 格納されているディレクトリを手動でマウントして、ローカルスプールディレクトリにパッケージをコピーすることができます。

次の例は、このためのコマンドを示しています。この例では、package-server というリモートシステムの /latest-packages ディレクトリにソフトウェアパッケージが格納されているものとします。まず mount コマンドによってパッケージが /mnt にローカルにマウントされ、次に pkgadd コマンドによって SUNWpl5p パッケージが /mnt からデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) にコピーされます。


# mount -F nfs -o ro package-server:/latest-packages /mnt
# pkgadd -d /mnt -s /var/spool/pkg SUNWpl5p
Transferring <SUNWpl5p> package instance

オートマウンタが実行されている場合は、リモートパッケージサーバーを手動でマウントする必要はありません。代わりに、オートマウンタパス (この場合は、/net/package-server/latest-packages) を、-d オプションの引数として使用してください。


# pkgadd -d /net/package-server/latest-packages -s /var/spool/pkg SUNWpl5p
Transferring <SUNWpl5p> package instance