Solaris 9 インストールガイド

ブート環境のアップグレード (概要)

ブート環境を作成した後、アップグレードを行うまでそのブート環境は変更されません。ブート環境のアップグレードはいつでも実行できます。アップグレードを行っても、アクティブなブート環境内のファイルには影響ありません。準備が整った時点で、新しいリリースをアクティブにします。

図 30–4 に、非アクティブなブート環境のアップグレードの例を示します。ブート環境のアップグレード手順については、第 33 章「Solaris Live Upgrade を用いたアップグレード」を参照してください。

図 30–4 非アクティブなブート環境のアップグレード

この図は非アクティブなブート環境のアップグレードを示しています。

アップグレードする代わりに、フラッシュアーカイブをブート環境にインストールすることもできます。フラッシュインストール機能を利用すると、マスターシステムと呼ばれる Solaris オペレーティング環境のリファレンスインストールをシステム上に 1 つ作成します。続いて、クローンシステムと呼ばれる多数のシステム上にこのインストールを複製できます。この場合、非アクティブなブート環境はクローンシステムです。フラッシュインストール機能についての詳細は、第 16 章「フラッシュインストール機能」を参照してください。

フラッシュアーカイブをシステムにインストールするとき、初期インストールの場合と同じように、アーカイブは既存のブート環境にあるすべてのファイルを置き換えます。図 30–5 に、非アクティブなブート環境におけるフラッシュアーカイブのインストールを示します。フラッシュアーカイブのインストール手順については、ブート環境へのフラッシュアーカイブのインストールを参照してください。

図 30–5 フラッシュアーカイブのインストール

この図はフラッシュアーカイブのインストールを示しています。