Solaris 9 4/03 オペレーティング環境の概要

ファイルシステムの機能拡張

説明 

リリース 

EFI ディスクラベルによる大容量ボリュームのサポート

今回の Solaris リリースでは、64 ビット Solaris カーネルを実行するシステム上で 1T バイト以上の大容量ディスクを使用できます。 

EFI (Extensible Firmware Interface) ラベルは、物理ディスクボリュームと仮想ディスクボリュームをサポートします。UFS ファイルシステムには EFI ディスクラベルとの互換性があります。ただし、1T バイトを超えるサイズの UFS ファイルシステムは作成できません。今回のリリースに付属している更新されたディスクユーティリティでは、1T バイト以上の大容量ディスクを管理できます。 

EFI ディスクラベルには、VTOC ディスクラベルにはない次の特徴があります。  

  • 1T バイト以上の大容量ディスクをサポートします。

  • スライス 0 〜 6 (スライス 2 は従来どおり) を提供します。

  • パーティション (スライス) を主ラベルやバックアップラベル、またはその他のパーティションと重複させることはできません。通常、EFI ラベルのサイズは 34 セクターなので、パーティションの開始位置はセクター 34 になります。したがって、開始位置がセクター 0 のパーティションは存在しません。

  • ラベルには、シリンダ、ヘッド、およびセクターの情報は一切格納されません。サイズはブロック単位で報告されます。

  • これまで代替シリンダ領域 (ディスクの末尾から 2 シリンダ分) に格納されていた情報は、スライス 8 に格納されます。

EFI ディスクラベルの詳しい使用方法については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。 このマニュアルには、既存のソフトウェア製品に EFI ディスクラベルを使用する場合の注意事項および制限事項が記載されています。

今回の Solaris リリースでは、Solaris ボリュームマネージャでも 1T バイト以上のディスク管理が可能です。これについては、システム管理ツールの項の「Solaris ボリュームマネージャによる大容量ボリュームのサポート」を参照してください。

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