64 ビット ELF オブジェクト形式がサポートされるようになりました。詳細は、ファイル形式を参照してください。64 ビット処理用のリンカーの拡張機能および相違点には、以下が含まれます。/usr/lib/64 の使用 (リンカーが検索するディレクトリ、実行時リンカーが検索するディレクトリ、命名規約を参照)、環境変数 LD_LIBRARY_PATH_64
(環境変数の使用、実行時リンカーが検索するディレクトリを参照)、および実行時リンカー /usr/lib/64/ld.so.1 (第 3 章「実行時リンカー」を参照)。
リンカーの -z combreloc オプションを使用することにより、最適化された再配置セクションを使用して共有オブジェクトを構築できます。詳細は、再配置セクションの結合を参照してください。
新しい $ORIGIN 動的ストリングトークンにより、バンドルされていないソフトウェア内に依存関係を確立する際の柔軟性が向上しました。詳細は、動的ストリングトークンを参照してください。
共有オブジェクトの読み込みは、実行プログラムが実際にそのオブジェクトを参照するまで延期することができます。詳細は、動的依存関係の遅延読み込みを参照してください。
重複定義されたシンボルの除去に対処するため、SHT_SUNW_COMDAT セクションタイプが追加されました。詳細は、Comdat セクションを参照してください。
部分的に初期化されたシンボルを利用可能にするため、SHT_SUNW_move セクションタイプが追加されました。詳細は、移動セクションを参照してください。
実行時リンクの監査インタフェース la_symbind64()、la_sparcv9_pltenter()、および la_pltexit64() が、新しいリンク監査フラグ LA_SYMB_ALTVALUE とともに追加されました。詳細は、監査インタフェースの関数を参照してください。