GConf
リポジトリは、「構成ソース」と呼ばれる一連の保存場所を含んでいます。 構成ソースは、「GConf パスファイル」に記述されます。GConf
パスファイルの場所は、/etc/gconf/version_number/path です。各ユーザーは、パスファイルを持っています。パスファイル内の各行は、次の情報を指定します。
リポジトリの読み取りに使用するバックエンドモジュール
リポジトリのアクセス権
リポジトリの場所
デフォルトでは、GConf
パスファイルの内容は以下のようになります。
xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory include "$(HOME)/.gconf.path" xml:readwrite:$(HOME)/.gconf xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.defaults
GConf
が設定値を検索する場合、GConf
は、パスファイル内で指定された順に構成ソースを読みます。以下の表は、パスファイル内の構成ソースです。
構成ソース |
説明 |
---|---|
必須 |
この構成ソースのアクセス権は、読み取り専用に設定されます。ユーザーは、このソースの値を上書きすることができません。したがって、そのソースの設定は必須です |
ユーザー |
この構成ソースは、ユーザーのホームディレクトリ内の .gconf ディレクトリに格納されます。ユーザーが環境を設定すると、新しい設定情報がこの場所に追加されます |
デフォルト |
この構成ソースには、デフォルトの設定が含まれています |
パスファイル内の構成ソースの順序では、必須の設定がユーザーの設定よりも優先されます。また、デフォルト設定よりもユーザーの設定が優先されます。つまり、GConf
は、次の優先順位で設定を適用します。
必須の設定
ユーザー指定の設定
デフォルトの設定
ユーザーは、GConf
パスファイル内の include 指示を使って、別の構成ソースを使用できます。別の構成ソースを使用するには、ユーザーは、構成ソースの場所を指定する必要があります。ユーザーは、構成ソースの場所をホームディレクトリ内の .gconf.path というファイルに指定します。