名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 属性 | 関連項目 | 使用上の留意点
checknr は nroff(1) または troff(1) 用の入力ファイルの内容をチェックして、 起こりうるエラーを見つけ出します。 見つけられるエラーの種類は、 区切り記号が対になっていない、 未定義のコマンドが記述されている、などです。 ファイル名を指定しないと、 checknr は標準入力の内容をチェックします。 対になっているかのチェックは、 以下の区切り記号を対象として行われます。
\fx . . . \fP で記述するフォント変更指定
\sx . . . \s0 で記述するサイズ変更指定
たとえば、 .TS と .TE のような、常に開始と終了とが対になって 指定されるべきマクロ
checknr は、 ms(5) と me(5) マクロパッケージに対してもチェックできます。
checknr コマンドは、作者が checknr でのチェックを想定して記述したドキュメント の検査に適しています。特に \f と \s の両コマンドに関しては、特定のスタイルで 記述されていなければなりません。 具体的には、個々の \fx 指定は必ず対応する \fP 指定で終了し、同様に \sx 指定は必ず \s0 指定で終了していなければなりません。 終了指定の代わりに 元のフォントまたはサイズ指定を明示的に記述しても、 指定としては有効ですし、実際に多くのドキュメントは そのように書かれていることでしょう。 しかしそのようなドキュメントを checknr でチェックすると、大量のメッセージが出力されることになります。 いずれにせよ、 \fP や \s0 を使った形式の方が優れていますので、 checknr に処理させるかどうかに関わらず この形式を使うようお勧めします。
\f によるフォント変更指定を無視します。
\s によるサイズ変更指定を無視します。
マクロの対を、対になっているかを検査する対象のマクロ (たとえば DS と DE ) のリストに追加します。 -a の後には、 6 文字一組でマクロの対を記述します。 その 6 文字の内訳は、先頭がピリオド、次の 2 文字が開始マクロ名、 次がピリオド、最後の 2 文字が終了マクロ名です。 たとえば .BS と .ES の対を定義したければ、 `–a.BS.ES' と指定します。
たとえ未定義であっても無視すべき コマンドを指定します。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
使用条件 | SUNWdoc |
1 文字からなるマクロ名は、 -a オプションを使って指定することができません。