Solaris 9 8/03 ご使用にあたって

Solaris ボリュームマネージャに関するバグ情報

障害の発生したホットスペアディスクがスワップアウトされたとき、Solaris ボリュームマネージャの metahs -e コマンドが銅ケーブルストレージボックスで失敗する (バグ ID: 4644106)

次の場合に、metahs -e コマンドが失敗することがあります。

  1. ホットスペアデバイスに障害が発生した場合。たとえば、metaverify テストユーティリティを使用したときに、エラーが発生した場合など。

  2. メタデバイスにエラーが発生して、Solaris ボリュームマネージャソフトウェアがホットスペアを起動しようとしたが、このホットスペアが「broken」とマークされている。

  3. システムが停止して、障害が発生したホットスペアを含むディスクが同じ配置で新しいディスクに交換された。

  4. システムが起動しても、Solaris ボリュームマネージャソフトウェアが新しいホットスペアを認識しない。

  5. 新しいディスクのホットスペアを有効にするために、metahs -e コマンドが使用された。

次のメッセージが表示されます。


WARNING: md: d0: open error of hotspare (Unavailable)

Solaris ボリュームマネージャソフトウェアは、物理的に同じ場所に交換された新しいホットスペアディスクを認識しないため、この問題が起こります。Solaris ボリュームマネージャソフトウェアはすでにシステムに存在しないディスクのデバイス ID を表示し続けます。


注 –

ディスクが交換されるとデバイス番号が変わる Photon などのストレージ格納装置では、この問題が発生するかどうかは判明していません。


回避方法: 次のいずれかを実行してください。

論理デバイス名がすでに存在しない場合、Solaris ボリュームマネージャの metadevadm コマンドが失敗する (バグ ID: 4645721)

障害が発生したドライブは Solaris ボリュームマネージャソフトウェアで構成されたドライブに交換できません。交換するドライブは Solaris ボリュームマネージャソフトウェアにとって新しいドライブである必要があります。Photon 上のあるスロットから別のスロットにディスクを物理的に移動した場合、metadevadm コマンドが失敗することがあります。この問題が発生するのは、スライスの論理デバイス名がすでに存在しないのに、ディスクのデバイス ID がメタデバイス複製に存在しているためです。次のメッセージが表示されます。


Unnamed device detected. Please run 'devfsadm && metadevadm -r to resolve.

注 –

このとき、新しい場所にあるディスクにはアクセスできますが、スライスにアクセスするためには、古い論理デバイス名を使用する必要があります。


回避方法: ドライブを物理的に元のスロットに戻してください。

Solaris ボリュームマネージャの metarecover コマンドが metadb 名前空間の更新に失敗する (バグ ID: 4645776)

システムからディスクを物理的に取り外して交換して、metarecover -p -d コマンドを使用して適切なソフトパーティションの特定の情報をディスクに書き込むと、オープンエラーが発生します。このコマンドはメタデバイスデータベースの名前空間を更新せず、ディスクデバイス識別情報の変更を反映しません。この状態になると、ディスクの一番上に構築された各ソフトパーティションでオープンエラーが発生し、次のエラーメッセージが表示されます。


Open Error

回避方法: metarecover コマンドを実行してソフトパーティションを回復するのではなく、新しいディスクにソフトパーティションを作成してください。


注 –

ソフトパーティションがミラーまたは RAID5 の一部である場合、次の metareplace コマンドを -e オプションをつけずに使用して、古いソフトパーティションを新しいソフトパーティションに交換します。


# metareplace dx mirror または RAID5 old_soft_partition new_soft_partition