Solaris 9 8/03 ご使用にあたって

Sun ONE Application Server のバグ

デフォルトのブラウザが Sun ONE Application Server 7 と互換性がない (バグ ID: 4741123)

Solaris 9 8/03 オペレーティング環境のデフォルトブラウザで、Sun ONE Application Server 管理インタフェースを使用しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。


Unsupported Browser: Netscape 4.78

It is recommended that you upgrade your browser to Netscape 4.79 or 
Netscape 6.2 (or later) to run the Sun One Application Server 
Administrative UI. Those who choose to continue and not upgrade may
notice degraded performance or unexpected behavior.

注 –

Solaris 9 8/03 オペレーティング環境に含まれているバージョンの Sun ONE Application Server 管理インタフェースを実行している場合は、Netscape 4.79 または Netscape 7.0 を使用する必要があります。


回避方法: /usr/dt/bin/netscape の代わりに /usr/dt/appconfig/SUNWns/netscape を使用してください。

SPARC: Netscape Navigator の一部のバージョンでアクセス制御リスト (ACL) の編集がサポートされていない (バグ ID: 4750616)

Netscape NavigatorTM の一部のバージョンでは、Sun ONE Application Server のアクセス制御リスト (ACL) の編集がサポートされていません。Netscape Navigator バージョン 6.x または バージョン 7.x で ACL のエントリを編集すると、次の症状が断続的に現れることがあります。

例:

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

Oracle 9.2 クライアントで Oracle 9.1 データベースにアクセスすると、データが破壊される場合がある (バグ ID: 4707531)

Oracle® 9.2 クライアントを使用して Oracle 9.1 データベースにアクセスする際、タイムスタンプ列の次に番号列が存在するとデータが破壊される場合があります。

この問題は、Oracle 9.1 データベースでは ojdbc14.jar ファイルが使用されることが原因と考えられます。パッチを適用することで、Solaris 32 ビットマシンで Oracle 9.1 データベースを実行しているときに発生するこの問題に対処できる場合があります。このとき JDBCTM ドライバは JDKTM 1.4 を使用する Oracle 用のドライバです。

回避方法: Oracle 社が Oracle Web サイトで提供するバグ ID: 2199718 用のパッチを入手して、サーバーに適用してください。

SPARC: コマンド行で作成した持続マネージャファクトリのリソースを表示すると、管理インタフェースはベリファイアエラーを表示する (バグ ID: 4733109)

コマンド行インタフェースで作成した持続マネージャファクトリのリソースに対してベリファイアエラーが表示されます。SunTM ONE Application Server 管理インタフェースでリソースを表示すると、次のエラーメッセージが表示されます。


ArgChecker Failure: Validation failed for jndiName: object must be non-null

回避方法: 次の手順を実行して、新しい持続マネージャファクトリのリソースを作成してください。

  1. データソース情報付きの JDBC 接続プールを作成して、データベースに接続する。

  2. JDBC リソースを作成して、Java Naming and Directory InterfaceTM (J.N.D.I.) 参照を介して接続プールを使用できるようにする。

  3. 手順 2. で作成した JDBC リソースを備えた持続マネージャファクトリのリソースを作成する。

SPARC: server.xml ファイルの iiop-listener 要素のアドレス属性は、any 値をサポートしない (バグ ID: 4743366)

server.xml ファイルの iiop-listener 要素のアドレス属性に指定する any 値は、システムで利用可能なインタフェースをすべて待機することを許可します。IPv4 インタフェースと IPv6 インタフェースもその対象になります。ただし、Sun ONE Application Server をデフォルトに設定すると、サーバーの iiop-listener 要素のアドレス値は 0.0.0.0 に設定されます。このデフォルト設定では IPv6 インタフェースが待機されません。システム上に配置されたすべての IPv4 インタフェースだけが待機されます。

回避方法: server.xml ファイルの iiop-listener 要素のアドレス属性に :: を指定すると、システム上の IPv4 と IPv6 を待機します。

SPARC: SSL 対応環境への移行時にアプリケーションサーバーが再起動に失敗する (バグ ID: 4723776)

証明書をインストールしてセキュリティを有効にした後で Sun ONE Application Server の再起動を試みると、再起動が失敗します。メッセージには、サーバーがパスワードを受信できなかったというメッセージが表示されます。

SSL (Secure Socket Layer) が有効でない場合、パスワードはキャッシュされないため再起動に失敗します。restart コマンドは、非 SSL モードから SSL 対応モードへの移行をサポートしません。


注 –

この問題は、サーバーの初回再起動時にのみ発生します。以降の再起動は正常に実行されます。


回避方法: 次のいずれかの回避方法を実行してください。

SPARC: 動的再ロードの実行中にアプリケーションサーバーがクラッシュする (バグ ID: 4750461)

アプリケーションが多数の Enterprise JavaBeansTM コンポーネントを保持する場合、アプリケーションの動的再ロード時にサーバーがクラッシュする場合があります。動的再ロード機能は、アプリケーションの小規模な変更をすばやくテストするために開発環境で使用します。クラッシュは、利用可能な限度を超えてファイル記述子を使用しようとした場合に発生します。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. /etc/system ファイルに次の形式の行を追加して、ファイル記述子の制限値を増やします。

    • set rlim_fd_max=8192

    • set rlim_fd_cur=2048

    アプリケーションのサイズに応じて、値を大きくすることも小さくすることも可能です。

  2. システムをリブートします。

システムのデフォルトエンコーディングが UTF-8 ではない場合、コンソール出力が適切に表示されない (バグ ID: 4757859)

システムのデフォルトエンコーディングが UTF-8 ではない場合、アプリケーションサーバーの出力で複数バイト文字が正しく表示されません。

回避方法: ブラウザで server.log ファイルを開きます。

外部証明書のニックネームが、管理インタフェースのニックネームリストに表示されない (バグ ID: 4725473)

Sun ONE Application の管理インタフェースを使用して外部証明書をインストールする場合、外部暗号化モジュールにインストールされた証明書を使用して HTTP リスナーの SSL を有効にしようとすると問題が発生します。証明書のインストールは成功しますが、証明書のニックネームが管理インタフェースに表示されません。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. Sun ONE Application Server ソフトウェアがインストールされたシステムに、管理ユーザーとしてログインします。

  2. asadmin コマンドを使用して、 外部暗号化モジュールにインストールする証明書に HTTP リスナーをリンクします。asadmin コマンドの詳細は、asadmin(1AS) のマニュアルページを参照してください。


    # asadmin create-ssl --user admin user--password password --host host name \
    --port port --type http-listener --certname nobody@apprealm:Server-Cert \
    --instance instance --ssl3enabled=true \
    --ssl3tlsciphers +rsa_rc4_128_md5 http-listener-1

    このコマンドにより、証明書とサーバーインスタンス間のリンクが確立されます。このコマンドは、証明書をインストールしません。証明書は、管理インタフェースによりインストールされます。


    注 –

    証明書は HTTP リスナーとリンクされますが、HTTP リスナーは非 SSL モードで待機します。


  3. HTTP リスナーが SSL モードで待機するように設定します。次のコマンドを実行してください。


    # asadmin set --user admin user --password password --host host name \
    --port port server1.http-listener.http-listener-1.securityEnabled=true

    このコマンドにより、サーバーインスタンスの待機状態が非 SSL から SSL に切り替わります。上述の手順の実行後に、証明書が管理 インタフェースに表示されます。

これで、必要に応じて、管理インタフェースを使用して HTTP リスナーを編集できます。

SPARC: flexanlg コマンドを使用すると、オープンエラーが表示される (バグ ID: 4742993)

Solaris 9 8/03 オペレーティング環境で Sun ONE Application Server ソフトウェアを実行し、/usr/appserver/binflexanlg コマンドを実行すると、ファイルオープンエラーが表示されます。


ld.so.1: /usr/appserver/bin/flexanlg: fatal: libplc4.so:open failed:
No such file or directory
killed

回避方法: 次の手順を実行してください。

  1. 次のエントリを LD_LIBRARY_PATH ファイルに追加します。

    /usr/lib/mps

  2. flexanlg コマンドを実行します。

    % /usr/appserver/bin/flexanlg

IPv6 のみに対応したクライアントからアプリケーションサーバーに接続できない (バグ ID: 4742559)


注 –

ネットワークで IPv6 を使用していない場合、この問題は関係ありません。


デフォルトでは、Sun ONE Application Server 7 のインスタンスおよび管理サーバーのインスタンスは IPv4 を使用します。IPv4 は、Sun ONE Application Server を実行可能なすべてのオペレーティング環境でサポートされます。IPv6 をサポートするオペレーティング環境では、Sun ONE Application Server の構成を変更して IPv6 に適合させる必要があります。


注 –

構成を変更する場合、システムが確実に IPv6 をサポートしていることを確認してください。IPv6 に合わせた構成を IPv4 のみをサポートするシステムに適用すると、アプリケーションサーバーのインスタンスが起動しなくなる可能性があります。


回避方法: 次の手順で構成を変更します。

  1. 管理サーバーを起動します。

  2. ブラウザで、管理サーバーの HTTP ホストまたはポートに接続して、管理コンソールを起動します。

  3. IPv6 用に構成するサーバーインスタンスを選択します (たとえば、server1)。

  4. ツリービューで、HTTP リスナーノードを展開します。

  5. IPv6 用に構成する HTTP リスナーを選択します (たとえば、http-listener1)。

  6. 「一般」セクションの「IP アドレス」フィールドの値を「ANY」に変更します。

  7. 「詳細」セクションの「ファミリ」フィールドの値を「INET6」に変更します。

    「ファミリ」フィールドを「INET6」に変更しても、IPv6 用の IP アドレスを選択するまで IPv4 の機能は無効になりません。IP アドレスとして選択した「ANY」は、任意の IPv4 または IPv6 アドレスに一致します。

  8. 「保存」をクリックします。

  9. 左の区画からサーバーインスタンスを選択します。

  10. 「変更を適用」をクリックします。

  11. 「停止」をクリックします。

  12. 「起動」をクリックします。

    サーバーが再起動して、変更が実装されます。

変更したサンプルが、再配置するまで更新されない (バグ ID: 4726161)

小さな変更を加えてアプリケーションを再パッケージした後で、ユーザーがサンプルを複数回配置しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。


Already Deployed

大半のサンプルが deploy ターゲットを保持する Ant ユーティリティおよび common.xml ファイルを使用しているため、この問題の影響を受けます。これらを組み合わせて使用することで、アプリケーションの配置とリソースの登録が混在します。

回避方法: 次のいずれかを実行します。

SPARC: トランザクションの設定に 0 以外の値を指定すると、ローカルトランザクションが遅くなる(バグ ID: 4700241)

Local Transaction Manager は、タイムアウト値を指定したトランザクションをサポートしていません。トランザクションサービス要素のタイムアウト属性に 0 より大きな数値を秒単位で指定すると、ローカルトランザクションはすべてグローバルトランザクションとして処理されます。タイムアウト値 0 を指定すると、データソースからの応答がない場合、トランザクションマネージャは永久的に待機します。


注 –

データソースのドライバがグローバルトランザクションをサポートしていない場合、ローカルトランザクションは失敗します。


回避方法: タイムアウト値をデフォルト値 (0) にリセットします。

Oracle JDBC ドライバの最適化が開始されない (バグ ID: 4732684)

CMP (Container-Managed Persistence) Bean を使用して Oracle JDBC 最適化を利用するには、server.xml ファイルの classpath-suffix 属性で classes12.zip を指定する必要があります。他社製ライブラリ用のデフォルトディレクトリである instance/lib/ に、classes12.zip を配置しないでください。

回避方法: classes12.zip ファイルを server.xml の classpath-suffix 属性に追加してください。

IPv6 アドレスに対する DNS アドレス参照が失敗すると、RMI-IIOP クライアントが IPv6 アドレスに対して動作しない (バグ ID: 4743419)

IPv6 アドレスに対する DNS 参照が失敗すると、RMI-IIOP (Remote Method Invocation-Internet Inter-ORB Protocol) クライアントが IPv6 アドレスに対して動作しません。

回避方法: IPv6 アドレスを参照するには、DNS を配置サイトで設定する必要があります。

アプリケーションまたはシステムが UTF-8 エンコーディングを使用していない場合、「表示するエントリタイプ」フィールドに指定した値はイベントログ中で文字化けする (バグ ID: 4763655)

ユーザーが「表示するエントリタイプ」フィールドに複数バイト文字を入力してイベントログを検索すると、検索結果は「表示するエントリタイプ」フィールド内の値が文字化けして表示されます。この問題は、メッセージフォーマットが UTF-16 から UTF-8 に変換されたことが原因です。

回避方法: ありません。

デフォルトの管理コンソールの GUI が (ローカライズ版で) 英語で表示される (バグ ID: 4761017)

Admin GUI と asadmin CLI の管理サーバーのインスタンスには言語エントリがないため 、ローカライズ版を最初からインストールする場合の GUI、または新しく作成したドメインのインスタンスは英語で表示されます。

回避方法 : server.xml ファイルのロケールエントリを手動で設定します。

asadmin ヘルプから翻訳されたマニュアルページが呼び出せない (バグ ID: 4758671)

ローカライズ版の Application Server 7 をインストールしても、Application Server 7 バイナリには翻訳されたマニュアルぺージが同梱されていません。

回避方法 :