Solaris 9 8/03 ご使用にあたって

UFS で mount コマンドに noatime オプションと logging オプションの両方を使用すると、ファイルシステムが破壊されることがある (バグ ID: 4884138)

UFS で mount コマンドに noatime オプションと logging オプションを同時に使用すると、inode が書き込まれないためにファイルシステムが破壊される可能性があります。この場合、次のようなメッセージが表示されます。


/mnt: unexpected allocated inode 1783, run fsck(1M)...
/zoot: unexpected free inode 5674, run fsck(1M)...

回避方法: 次の手順を実行してください。

  1. mount コマンドに noatime オプションおよび logging オプションを使用しているファイルシステムを判別します。


    % mount | grep noatime | grep logging
    
  2. /etc/vfstab を編集して、logging オプションを使用しているすべてのファイルシステムから noatime オプションを削除します。

  3. logging オプションと noatime オプションを使用してマウントされたすべてのファイルシステムをマウント解除して、それぞれに fsck コマンドを実行します。

  4. logging オプションと noatime オプションを使用して以前にマウントされていたけれども、現在はマウント解除されているすべてのファイルシステムに対して fsck コマンドを実行します。

fsck コマンドを実行すると、下記のようなメッセージが表示されます。


8016 DUP I=646
EXCESSIVE DUP BLKS I=7404
INCORRECT BLOCK COUNT I=7407
DUP/BAD  I=646  OWNER=root MODE=100644
ZERO LENGTH DIRECTORY  I=3807
BAD/DUP FILE I=575  OWNER=root MODE=100644
BAD/DUP DIRECTORY I=3807  OWNER=root MODE=40755
LINK COUNT DIR I=3806  OWNER=root MODE=40755
LINK COUNT FILE I=25084  OWNER=host1 MODE=100644
FREE BLK COUNT(S) WRONG IN SUPERBLK