Solaris 9 インストールガイド

Solaris Live Upgrade の要件

Solaris Live Upgrade のシステム要件

Solaris Live Upgrade は Solaris 9 ソフトウェアに含まれていますが、Solaris 9 以前のリリースからアップグレードしたい場合は、現在のオペレーティング環境に Solaris Live Upgrade のパッケージをインストールする必要があります。Solaris Live Upgrade パッケージのインストールには、次のものを使用します。

Solaris Live Upgrade ソフトウェアのインストール方法については、Solaris Live Upgrade をインストールする方法 を参照してください。

Solaris Live Upgrade のディスク容量の要件

アップグレードの一般的なディスク容量の要件に従います。第 5 章「ディスク容量およびスワップ容量の割り当てに関する指針」を参照してください。

ブート環境の作成に必要なファイルシステムのサイズを見積もるには、新しいブート環境の作成を開始してください。サイズが計算されたところで、処理を中断できます。

新しいブート環境上のディスクをブートデバイスとして使用する必要があります。システムの中には、ブートデバイスとして機能するディスクを限定するものがあります。ブート制限が適用されるかどうかを確認するには、各システムのマニュアルを参照してください。

新しいブート環境を作成する前に、ディスクの準備が必要になることもあります。ディスクが正しくフォーマットされていることを次のように確認します。

RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成する場合の Solaris Live Upgrade の要件

Solaris Live Upgrade は Solaris ボリュームマネージャテクノロジを使って、ミラー化されたファイルシステム (RAID-1 ボリューム) を持つブート環境を作成します。Solaris Live Upgrade のミラー化機能を使用するには、状態データベースを 1 つ以上、状態データベースの複製を 3 つ以上作成する必要があります。状態データベースでは、Solaris ボリュームマネージャ構成の状態に関する情報がディスクに保存されます。状態データベースは、複製された複数のデータベースコピーの集まりです。各コピーは「状態データベースの複製」と呼ばれます。状態データベースのコピーを作成することで、単一点障害によるデータ損失を防ぐことができます。状態データベースの作成手順については、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の「状態データベース (概要)」を参照してください。

Solaris Live Upgrade には、Solaris ボリュームマネージャの機能の一部だけが実装されています。Solaris Live Upgrade では、ルート (/) ファイルシステムに単一スライスの連結を持つ RAID-1 ボリューム (ミラー) だけがサポートされます。ミラーは最大 3 つの連結で構成されます。ミラー化されたファイルシステムを作成するためのガイドラインについては、ミラー化されたファイルシステムのスライスを選択するための指針を参照してください。