システムをリブートすると、quotacheck コマンドが自動的に実行されます。通常、割り当て制限を設定したファイルシステムが空の場合、quotacheck コマンドを実行する必要はありません。ただし、既存ファイルを持つファイルシステム上に割り当て制限を設定した場合は、quotacheck コマンドを実行して、既存ファイルや既存 i ノードと割り当て制限データベースとを同期させる必要があります。
また、quotacheck コマンドを大規模ファイルシステムで実行するには、時間がかかることを考慮してください。
ディスクのデータの正確さを保つには、quotacheck コマンドを実行するとき、チェックするファイルシステムが他のユーザーによって使用できないようにしてください。
次のように UFS ファイルシステム上の整合性チェックを実行します。
# quotacheck [-va] filesystem |
-v |
(省略可能) 特定のファイルシステム上の各ユーザーのディスク割り当て制限を示す |
-a |
/etc/vfstab ファイルに rq エントリがある全ファイルシステムをチェックする |
filesystem |
チェックするファイルシステムを指定する |
詳細は、quotacheck(1M) のマニュアルページを参照してください。
次の例は、スライス /dev/rdsk/c0t0d0s7 上の /export/home ファイルシステムのディスク割り当て制限をチェックする方法を示しています。/export/home ファイルシステムは、/etc/vfstab ファイルに rq エントリを持つ、唯一のファイルシステムです。
# quotacheck -va *** Checking quotas for /dev/rdsk/c0t0d0s7 (/export/home) |