Solaris のシステム管理 (上級編)

プリンタポート

プリンタのインストール時、またはその設定を後から変更するときに、lpadmin -p printer-name -v device-name コマンドまたは Solaris プリンタマネージャを使用して、プリンタの接続先となるデバイス、つまり「プリンタポート」を指定できます。

ほとんどのシステムが、2 つのシリアルポートと 1 つのパラレルポートまたは USB ポートを持っています。システムにポートを追加しないかぎり、3 台以上のシリアルプリンタおよび 2 台以上のパラレルプリンタまたは 3 台以上の USB プリンタを直接接続することはできません。

Solaris プリンタマネージャを使用すると、以下のプリンタポートタイプを選択することができます。これらのオプションには、lpadmin コマンドと同じ柔軟性があります。

プリンタポートタイプ 

対応するデバイス名のオプション 

シリアル 

/dev/term/a

シリアル 

/dev/term/b

パラレル 

/dev/printers/0 —> /dev/ecpp0

USB 

/dev/printers/[1–9]

プリンタサーバーが認識するポート名を指定 

Other

LP 印刷サービスは、標準プリンタインタフェースプログラムからの設定を使用してプリンタポートを初期設定します。プリンタインタフェースプログラムの詳細は、印刷フィルタの管理を参照してください。デフォルト設定で機能しないパラレルプリンタやシリアルプリンタがある場合は、プリンタポート特性の調整のポート設定をカスタマイズする方法を参照してください。


x86 のみ –

x86 システムで複数のポートを使用している場合、デフォルトでは最初のポートだけが有効です。2 番目以降のポートはデフォルトでは無効です。複数のポートを使用するためには、追加の asy (シリアル) ポートや lp (パラレル) ポートごとに、デバイスドライバのポート構成ファイルを手作業で編集しなければなりません。x86 ポート構成ファイルのパスは、次のとおりです。

/platform/i86pc/kernel/drv/asy.conf

/platform/i86pc/kernel/drv/lp.conf