署名のないパッチをサーバーやスタンドアロンシステムに追加するには、patchadd コマンドを使用します。ディスクレスクライアントシステムにパッチを追加する必要がある場合は、ディスクレスクライアント OS サービスにパッチを適用するを参照してください。
パッチを追加すると、patchadd コマンドは pkgadd コマンドを呼び出して、パッチディレクトリからローカルシステムのディスクへパッチパッケージをインストールします。厳密に言えば、patchadd コマンドは次の処理を行います。
管理ホストとターゲットホストの Solaris バージョン番号を確認する。
インストール中のパッチによって置換されるパッチ、このパッチに必要な他のパッチ、およびこのパッチと互換性を持たないパッチに関する情報を使用して、パッチパッケージの pkginfo ファイルを更新する。
パッチのインストール時に、patchadd コマンドはインストールプロセスの記録を現在の Solaris バージョンの /var/sadm/patch/ patch-ID/log ファイルに保存します。
この patchadd コマンドは、次の条件ではパッチをインストールしません。
パッケージがホストに完全にインストールされていない。
パッチパッケージのアーキテクチャが、システムのアーキテクチャと異なる。
パッチパッケージのバージョンが、インストールされているパッケージのバージョンと一致しない。
同じベースコードと上位のバージョン番号を持つパッチがすでにインストールされている。
パッチが、すでにインストールされている他のパッチと互換性を持たない。インストール済みの各パッチは、この情報を pkginfo ファイルに格納している。
インストールしようとしているパッチには他のパッチが必要だが、そのパッチがインストールされていない。