Solaris のシステム管理 (基本編)

vold を使用してまたは使用しないで USB 大容量ストレージデバイスをマウントする

Solaris 共通デスクトップ環境 (CDE) が実行されている場合は、USB リムーバブル大容量ストレージデバイスは、CDE ファイルマネージャのコンポーネントであるリムーバブルメディア・マネージャによって管理されます。CDE ファイルマネージャの詳細については、dtfile(1) のマニュアルページを参照してください。


注 –

この節に記載されているマニュアルページを表示するには、MANPATH 変数に /usr/dt/man ディレクトリを含める必要があります。これらのコマンドを使用するには、パスに /usr/dt/bin ディレクトリを含め、さらに CDE を実行している必要があります。また、これらのコマンドをリモートで使用する場合は、DISPLAY 変数を設定する必要があります。


次の表に、リムーバブルメディア・マネージャが CDE 環境からストレージデバイスを管理する際に使用するコマンドを示します。

コマンド 

マニュアルページ 

作業 

sdtmedia_format

sdtmedia_format(1)

デバイスのフォーマットおよびラベル付けを行う 

sdtmedia_prop

sdtmedia_prop(1)

デバイスのプロパティを表示する  

sdtmedia_prot

sdtmedia_prot(1)

デバイスのアクセス権を変更する 

sdtmedia_slice

sdtmedia_slice(1)

デバイス上のスライスを作成または変更する 

USB デバイスのフォーマットが終了すると、通常は /rmdisk/label ディレクトリの下にマウントされます。リムーバブルストレージデバイスの構成方法については、rmmount.conf(4) または vold.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

デバイスノードは /vol/dev ディレクトリの下に作成されます。詳細については、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

USB 大容量ストレージデバイスは、ボリュームマネージャ (vold) を使用しないで管理することもできます。ボリュームマネージャを使用しないようにする方法は、次の 2 とおりあります。

次の手順は、vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを管理する方法を示しています。デバイスノードは、文字型デバイスについては /dev/rdsk ディレクトリ、ブロック型デバイスについては /dev/dsk ディレクトリの下に作成されます。詳細については、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。