Solaris のシステム管理 (基本編)

UFS ファイルシステムを作成する方法

  1. 次の前提条件を満たしているかどうかを確認します。

    1. ディスクをフォーマットし、スライスに分割しておかなければならない。

      ディスクのフォーマットとスライスへの分割については、第 32 章「ディスクの管理 (概要)」を参照してください。

    2. ファイルシステムを格納するスライスのデバイス名を知っていなければならない。

      ディスク番号とディスクスライス番号を調べる方法については、第 33 章「ディスクの管理 (手順)」を参照してください。

    3. 既存の UFS ファイルシステムを作成し直す場合は、そのマウントを解除する。

    4. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けていなければならない。

  2. ファイルシステムを作成します。


    # newfs [-N] [-b size] [-i bytes] /dev/rdsk/device-name
    

    -N

    newfs コマンドが mkfs コマンドに渡すパラメータを表示する。ファイルシステムは実際に作成されない。newfs コマンドをテス トするのに好ましい方法。

    -b size

    ファイルシステムのブロックサイズを 1 ブロックあたり 4096 または 8192 バイトで指定する。デフォルトは 8192 バイト。 

    -i bytes

    i ノード 1 個当たりのバイト数を指定する。デフォルトはディスクのサイズによって異なる。詳細については、newfs(1M) のマニュアルページを参照。

    device-name

    新しいファイルシステムを作成するディスクデバイス名を指定する。 

    システムから、確認を促すプロンプトが表示されます。


    注意 – 注意 –

    この手順を実行する前に、スライスのデバイス名が正しく指定されていることを確認してください。間違ったスライスを指定すると、その内容は新しいファイルシステムの作成時に消去されます。そして、システムがパニックを起こす原因となる可能性があります。


  3. UFS ファイルシステムが作成されていることを確認するには、新しいファイルシステムをチェックします。


    # fsck /dev/rdsk/device-name
    

    device-name 引数は、新しいファイルシステムを格納するディスクデバイスの名前を指定します。

    fsck コマンドは、新しいファイルシステムの整合性をチェックして、問題があれば通知し、問題を修復する前にプロンプトを表示します。fsck コマンドの詳細については、第 43 章「UFS ファイルシステムの整合性チェック (手順)」または fsck(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 — UFS ファイルシステムを作成する

次の例は、/dev/rdsk/c0t1d0s7 上に UFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


# newfs /dev/rdsk/c0t1d0s7
/dev/rdsk/c0t1d0s7:  725760 sectors in 720 cylinders of 14 tracks, 72 sectors
        354.4MB in 45 cyl groups (16 c/g, 7.88MB/g, 3776 i/g)
super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at:
 32, 16240, 32448, 48656, 64864, 81072, 97280, 113488, 129696, 145904, 162112,
 178320, 194528, 210736, 226944, 243152, 258080, 274288, 290496, 306704,
 322912, 339120, 355328, 371536, 387744, 403952, 420160, 436368, 452576,
 468784, 484992, 501200, 516128, 532336, 548544, 564752, 580960, 597168,
 613376, 629584, 645792, 662000, 678208, 694416, 710624,
#

次に進む手順

UFS ファイルシステムをマウントし、使用可能にするには、第 40 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」に進みます。