Solaris のシステム管理 (基本編)

大規模ファイルを持たない UFS ファイルシステムをマウントする方法 (mount コマンド)

ファイルシステムをマウントするときには、largefiles オプションがデフォルトで選択されるため、2G バイトを超えるファイルを作成できます。大規模ファイルを作成した後で、nolargefiles オプションを指定してファイルシステムを再マウントするには、あるいは Solaris 2.6 およびその互換バージョンを実行するシステム上にマウントするには、大規模ファイルをすべて削除し、fsck コマンドを実行して状態を「nolargefiles」にリセットしなければなりません。

以下の手順では、ファイルシステム用のエントリが /etc/vfstab ファイルにあるものとします。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 必要に応じて、マウントするファイルシステムのマウントポイントを作成します。


    # mkdir /mount-point
    

    ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上にマウントポイントを作成する必要があります。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。

  3. ファイルシステム内に大規模ファイルが存在しないことを確認します。


    # cd /mount-point
    # find . -xdev -size +20000000 -exec ls -l {} \;
    

    /mount-point は、大規模ファイルがあるかどうかをチェックするファイルシステムのマウントポイントを指定します。

  4. 大規模ファイルが当該ファイルシステム内に存在する場合は、必要に応じてそのファイルを削除するか、他のファイルシステムに移動します。

  5. ファイルシステムをマウント解除します。


    # umount /mount-point
    
  6. ファイルシステムの状態をリセットします。


    # fsck /mount-point
    
  7. nolargefiles オプションを指定してファイルシステムを再マウントします。


    # mount -o nolargefiles /mount-point
    

例 — 大規模ファイルを持たないファイルシステムをマウントする (mount コマンド)

次の例は、/datab ファイルシステムをチェックし、nolargefiles オプションを指定して再マウントする方法を示しています。


# cd /datab
# find . -xdev -size +2000000 -exec ls -l {} \;
# umount /datab 
# fsck /datab
# mount -o nolargefiles /datab