最初に、スワップ空間は Solaris インストールプロセスの一部として割り当てられます。インストールプログラムによるディスクスライスの自動レイアウトを選択し、スワップファイルのサイズを手作業で変更しなければ、Solaris インストールプログラムはデフォルトのスワップ領域 (512M バイト) を割り当てます。
Solaris 9 リリースよりインストールプログラムは利用可能な最初のディスクシリンダ (通常はシリンダ 0) にスワップ空間を割り当てるようになりました。この配置によって、デフォルトのディスクレイアウト時にはルート (/) ファイルシステムに最大のスワップ空間を割り当てることができ、アップグレード時にはルート (/) ファイルシステムを拡張できます。
スワップ空間の割り当て方法については、スワップ空間の計画を参照してください。
スワップファイルを作成すると、スワップ空間をシステムに追加できます。スワップファイルの作成方法については、スワップ空間の追加を参照してください。
システムをインストールすると、スワップスライスとスワップファイルが /etc/vfstab ファイル内に列挙されます。スワップスライスとスワップファイルは、システムのブート時に /sbin/swapadd スクリプトによって有効になります。
/etc/vfstab ファイル内のスワップデバイスエントリには、次の情報が入っています。
スワップスライスまたはスワップファイルのフルパス名
スワップのファイルシステムタイプ
スワップファイルが入っているファイルシステムは、スワップファイルが有効になる前にマウントしておかなければなりません。このため、/etc/vfstab ファイル内で、ファイルシステムをマウントするエントリが、スワップファイルを有効にするエントリより前に入っていることを確認してください。