Solaris のシステム管理 (基本編)

パーティションまたはスライステーブル (format.dat)

format.dat ファイル内のパーティションテーブルに、特定のディスクタイプのスライステーブルが定義されています。

format.dat ファイル内の partition キーワードが、スライステーブル名になります。空白が含まれている名前は、二重引用符で囲んでください。次の表に、すべてのスライステーブル内で値を代入しなければならない識別子を示します。

表 36–9 スライステーブルの必須識別子

識別子 

説明 

disk

このスライステーブルが定義されている disk_type の名前。この名前は disk_type 内で使用されるとおりに指定しなければならない。

ctlr

このスライステーブルを接続できるコントローラタイプディスク。現在、有効な値は ATA コントローラを表す ATA とSCSI コントローラを表すSCSI である。ここで指定したコントローラタイプは、disk_type 定義で選択した disk_type にも定義する必要がある。

スライス定義内の他の識別子では、実際のスライス情報を記述します。識別子は 0 から 7 までの番号です。これらの識別子は省略可能です。明示的に割り当てられていないスライスは、長さ 0 に設定されます。これらの識別子の値は、それぞれコンマで区切られた数値のペアになります。最初の数値はスライスの開始シリンダで、第 2 はスライス内のセクター数です。次に、スライス定義の例を示します。


partition = "SUN1.3G" \
        : disk = "SUN1.3G" : ctlr = SCSI \
        : 0 = 0, 34000 : 1 = 25, 133280 : 2 = 0, 2672400 : 6 = 123, 2505120

partition = "SUN2.1G" \
        : disk = "SUN2.1G" : ctlr = SCSI \
        : 0 = 0, 62320 : 1 = 41, 197600 : 2 = 0, 4154160 : 6 = 171, 3894240

partition = "SUN2.9G" \
        : disk = "SUN2.9G" : ctlr = SCSI \
        : 0 = 0, 195426 : 1 = 94, 390852 : 2 = 0, 5683986 : 6 = 282, 5097708