Solaris のシステム管理 (基本編)

ファイルの数

「i ノード数」パラメータによって、ファイルシステム内で保持できるファイル数が決まります。ファイルごとに i ノードが 1 つあります。 「i ノード 1 個あたりのバイト数」によって、ファイルシステムの作成時に作成される i ノードの総数が決まります。これは、ファイルシステムの合計サイズを、i ノード 1 個あたりのバイト数で割った値です。i ノードが割り当てられたら、ファイルシステムを作成し直さないかぎり、その数は変更できません。

i ノード 1 個あたりのデフォルトのバイト数は 2048 バイト (2K バイト) で、これは各ファイルの平均サイズが 2K バイト以上であることを想定しています。ファイルシステムが 1G バイトを超える場合、次の公式が使用されます。

ファイルシステムのサイズ 

i ノードごとのバイト数 

1G バイト以下 

2048 

2G バイト未満 

4096 

3G バイト未満 

6144 

3G バイト以上 

8192 

多数のシンボリックリンクを持つファイルシステムでは、平均ファイルサイズを小さくすることができます。ファイルシステムに多数の小型ファイルが格納される場合は、このパラメータに小さい値を与えてもかまいません。ただし、i ノード数が少ないために i ノードが不足するよりも、多すぎる方が好ましいことを留意してください。i ノード数が少なすぎると、実際には空のディスクスライス上でも最大ファイル数に達してしまうことがあります。