Solaris のシステム管理 (基本編)

NFS 環境

NFS は、1 つのシステム (通常はサーバー) の「リソース」 (ファイルやディレクトリ) をネットワーク上の他のシステムと共有するための分散型ファイルシステムサービスです。たとえば、Sun 以外のアプリケーションやソースファイルを他のシステム上のユーザーと共有できます。

NFS は、リソースの実際の物理的な位置をユーザーが意識しなくてすむようにします。よく使用されるファイルのコピーをシステムごとに配置しなくても、あるシステムのディスク上にコピーを 1 つ配置することによって NFS は、他のすべてのシステムがそのコピーにネットワークからアクセスできるようにします。NFS の環境では、リモートファイルシステムは、実際にはローカルシステムと区別がつきません。

システムは、ネットワーク上で共有するリソースがあるときに、NFS サーバーになります。サーバーは、現在共有されているリソースとそのアクセス制限 (読み取り / 書き込み、読み取り専用アクセスなど) のリストを管理します。

リソースを共有する場合は、リモートシステムにマウントできるように、そのリソースを使用可能な状態にします。

リソースを共有するには、次の方法があります。

リソースを共有する方法については、第 40 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」を参照してください。NFS の詳細については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「ネットワークファイルシステムの管理 (概要)」を参照してください。