Solaris のシステム管理 (基本編)

ダンプデバイスとしてのスワップ空間

通常、ダンプデバイスとは、システムクラッシュダンプ情報を格納するために予約されているディスク領域のことです。デフォルトでは、システムのダンプデバイスは適切なスワップパーティションになるように設定されます。可能であれば、クラッシュダンプの信頼性を高めたり、システム障害が発生した後のリブート時間を短縮したりする代わりに、代替ディスクパーティションを「専用ダンプデバイス」として設定してください。 専用ダンプデバイスの設定は、dumpadm コマンドで行えます。詳細については、『Solaris のシステム管理 (上級編)』の「システムクラッシュ情報の管理 (手順)」を参照してください。

Solaris ボリュームマネージャなどのボリュームマネージャを使用してディスクを管理している場合は、専用ダンプデバイスを Solaris ボリュームマネージャの管理下に置かないように設定してください。スワップ領域は、Solaris ボリュームマネージャの管理下に保管することをお勧めします。ただし、使いやすさとパフォーマンスの理由から、Solaris ボリュームマネージャの管理下で動作しないディスクを専用ダンプデバイスとして設定してください。