Solaris のシステム管理 (基本編)

署名付きパッチ用の Solaris パッチ管理ツール

Solaris 2.6、7、および 8 を実行するシステム上の署名付きパッチを管理するには、Solaris Patch Manager Base バージョン 1.0 (smpatch コマンド) を使用します。Solaris 9 を実行するシステム上の署名付きパッチを管理するには、smpatch コマンドと PatchPro 2.1 を併用します。

どちらのパッチツールにも、次の機能があります。

patchadd コマンドは、Solaris 2.6、7、8、および 9 を実行するシステムに署名なしパッチを追加する場合にも使用できます。Patch Manager Base バージョン 1.0 は、この目的では使用できません。

Solaris 2.6、7、または 8 の署名付きパッチツールを使用する際の制限事項

Solaris 2.6、7、および 8 の署名付きパッチツールには、次の制限が課されています。

Solaris パッチ管理ツールのパッケージの制限事項

パッチ管理ツールをインストールすると、ツールの実行に必要な複数の Solaris パッケージ (Java パッケージなど) がシステムに追加されます。パッチツールのインストール前にインストールしておかなければならないパッケージもあります。該当するパッケージは、次のとおりです。

システムに必要な Solaris パッケージがインストールされているかどうかを検証する方法については、署名付きパッチツールのパッケージ要件を確認する方法を参照してください。

Solaris パッチ管理ツールのダウンロード

Solaris パッチ管理ツールは、次の URL からダウンロードできます。

https://www.sun.com/PatchPro

使用している Solaris リリースのリンクをたどり、適切な tar ファイルを選択してください。

署名付きパッチの追加方法の選択

パッチ管理ツールのインストールが完了したら、システムに署名付きまたは署名なしパッチをダウンロードし、追加できます。これには、複数の方法が存在します。次の表を参考にして、現在の要件にもっとも適した方法を選択してください。

コマンドまたはツール 

説明 

参照先 

smpatch update

必要なパッチを特定する。これらのパッチのダウンロードと追加は自動的に行われる 

smpatch(1M)

smpatch analyze

現在のシステムに必要なパッチを特定し、パッチ ID を一覧表示する。これらのパッチをシステムにダウンロードし、追加するには、smpatch download および smpatch add コマンドを使用する

smpatch(1M)

smpatch download および smpatch add

システムにパッチ (1 つまたは複数) をダウンロードし、追加する。これらのコマンドで、必須パッチのダウンロードおよび追加も可能 

例 — Solaris システムに署名付きパッチをダウンロードし、追加する (smpatch コマンド)

ftp および smpatch add

ftp コマンドで、システムにパッチ (1 つまたは複数) を転送する。次に、smpatch add コマンドで、システムにパッチを追加する

例 — Solaris システムに署名付きパッチをダウンロードし、追加する (smpatch コマンド)

Solaris 管理コンソールのパッチツール 

Solaris 9 システムのみ – GUI 機能を使って署名付きパッチを管理したい場合にのみ、このツールを使用する

Solaris 管理コンソールのオンラインヘルプ