Solaris オペレーティング環境には、LDAP 関連のコマンドセットが 2 つ存在します。1 つのセットは一般的な LDAP ツールで、LDAP ネームサービスを使用してクライアントを構成する必要はありません。もう 1 つのセットはクライアント上の共通 LDAP 構成を使用するため、クライアントがネームサービスに LDAP を使用する場合にのみ使用できます。
LDAP コマンド行ツールは、認証やバインドパラメータを含む、一般的なオプションセットをサポートします。
これらのコマンドを使用して、ディレクトリエントリを直接操作できます。ldapsearch(1)、ldapmodify(1)、ldapadd(1)、ldapdelete(1) の各ツールは、LDAP データ交換フォーマット (LDIF) と呼ばれる、ディレクトリ情報を表現する共通のテキストベースの書式をサポートしています。
ツール |
機能 |
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ldapaddent(1M) |
LDAP コンテナ内に、/etc 内のファイルに対応するエントリを作成する。このツールを使用して、ファイルからディレクトリを生成できる。たとえば、/etc/passwd 形式のファイルを読み込んで、ディレクトリ内に passwd エントリを生成する |
ldaplist(1) |
ディレクトリから、さまざまなサービスの内容をリスト表示するのに使用する |
idsconfig(1M) |
LDAP ネームサービスクライアント対応の Sun ONE Directory Server 5.1 の設定に使用する |