名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | 属性 | 関連項目 | 注意事項
prtconf コマンドはシステム構成情報を出力します。この出力には、メモリーの総量やシステム周辺機器の構成 (デバイスツリー形式) が含まれます。
次のオプションを指定できます。
デバイスツリー内のシステム周辺機器ごとに、周辺機器を管理するために使用されているデバイスドライバの名前を表示します。
コンソールフレームバッファが存在する場合、そのデバイスパス名を返します。フレームバッファが存在しない場合、prtconf はゼロ以外の終了ステータスを返します。このフラグは単独で使用する必要があります。prtconf は、コンソールの名前、フレームバッファのデバイス、またはゼロ以外の終了ステータスだけを返します。たとえば、SPARCstation 1 上のコンソールフレームバッファが SBus スロット No.3 の cgthree であれば、prtconf は /sbus@1,f80000000/cgthree@3,0 を返します。このオプションは、/dev/fb から実際のコンソールデバイスへのシンボリックリンクを作成するときに使用できます。
SPARC プラットフォーム上のファームウェア (PROM) または IA プラットフォーム上のブートシステムが提供するデバイスツリーから取得した情報を表示します。このオプションを使用して表示されるデバイスツリー情報は初期構成のスナップショットであり、後で行われた構成変更は正確に反映されない場合があります。
疑似デバイスの情報も出力します。デフォルトでは、疑似デバイスの情報は出力されません。
詳細表示モードを指定します。
プラットフォームに固有な PROM (SPARC プラットフォーム) またはブートシステム (IA プラットフォーム) のバージョン情報を表示します。このフラグは単独で使用する必要があります。出力は文字列です。文字列の形式は決まっておらず、プラットフォームに固有です。
当該システム上のファームウェアが 64 ビット対応であるかどうかを報告します。既存のプラットフォームの中には、64 ビットカーネルを実行するためにファームウェアをアップグレードする必要があるものもあります。この操作が当該プラットフォームで適用されない場合、つまり、ファームウェアがすでに 64 ビット対応である場合、prtconf は何も表示せずに、ゼロの終了ステータスを返して終了します。この操作が当該プラットフォームで適用される場合、つまり、ファームウェアが 64 ビット対応でない場合、prtconf は標準出力に説明メッセージを表示して、ゼロ以外の終了ステータスを返して終了します。64 ビットカーネルを実行するためにファームウェアをアップグレードする必要があるかどうかの詳細については、プラットフォームのハードウェアマニュアルを参照してください。
このフラグは他のすべてのフラグを無効にするので、単独で使用する必要があります。
次の終了ステータスが返されます。
正常終了
-F オプションを指定した場合 (SPARC のみ)、ゼロ以外の戻り値は、出力デバイスがフレームバッファではないことを意味します。-x オプションを指定した場合、ゼロ以外の戻り値は、ファームウェアが 64 ビット対応ではないことを意味します。上記以外の場合には、ゼロ以外の戻り値はエラーが発生したことを意味します。
次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWesu (32 ビット) |
SUNWesxu (64 ビット) |
modinfo(1M), sysdef(1M), attributes(5)
Sun ハードウェアマニュアル
prtconf コマンドの出力はシステムにインストールされている PROM のバージョンに大きく依存します。したがって、出力は潜在的にあらゆる状況の影響を受けます。
driver not attached というメッセージは、現在、デバイスの当該インスタンスにドライバが接続されていないことを意味します。一般に、ドライバは必要に応じてロードおよびインストールされ、(そして、ハードウェアのインスタンスに接続され)、デバイスが使用されないときはアンインストールとアンロードされます。