以前の Solaris 9 リリースから Solaris 9 12/03 オペレーティングシステムにアップグレードする場合、pkgchk コマンドに -n オプションを使用すると、次のエラーメッセージが表示されます。
ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/datatypes.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/develop.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/dtfile.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/dtmail.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/dtpad.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/print.dt pathname does not exist ERROR: /usr/dt/appconfig/types/cs_CZ.ISO8859-2/uxstd.dt pathname does not exist |
回避方法: Solaris 9 12/03 DVD または Solaris 9 12/03 SOFTWARE 1 of 2 CD を使用して、SUNWceudt パッケージを追加し直します。次の手順に従います。
スーパーユーザーになります。
SUNWceudt パッケージを削除します。
# pkgrm SUNWceudt |
製品ディレクトリに移動します。
# cd path_to_Solaris_9/Product |
SUNWceudt パッケージを追加し直します。
# pkgadd -d `pwd` SUNWceudt |
Solaris Live Upgrade で luupgrade(1M) コマンドに -i オプションを指定して、アクティブでないブート環境をアップグレードした場合、言語によってはインストールプログラムが表示するテキストが判読不能になります。これは、現在のブート環境にはあるが古いリリースには存在しないフォントを、インストールプログラムが要求した場合に発生します。
回避方法: 次のいずれかを実行してください。
SOFTWARE 1 of 2 CD、2 of 2 CD、および LANGUAGES CD を統合したネットワークインストールイメージを使用してインストールします。
システムの環境変数を設定し、C ロケールを有効にします。
Solaris 8 ソフトウェアから Solaris 9 またはそれ以降のリリースへのアップグレードの際、SUNWjxcft パッケージが削除されるときに、次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。
Removing package SUNWjxcft: Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.alias Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.scale Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.alias Removal of <SUNWjxcft> was successful |
回避方法: このエラーメッセージは無視してください。アップグレード後の環境で問題は発生しません。
/etc/init.d/sshd デーモンから他社の Secure Shell (OpenSSH など) を実行しているシステムの場合、Solaris 9 12/03 リリースにアップグレードすると、既存の Secure Shell デーモンが使用できなくなります。アップグレード時に、Solaris 9 12/03 のソフトウェアが、Solaris 9 12/03 の sshd で /etc/init.d/sshd の内容を上書きし、既存の sshd が失われます。
回避方法 : 次のいずれかを実行してください。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムが不要な場合は、アップグレード時に SUNWsshdr パッケージと SUNWsshdu パッケージをインストールしない。
システムに Secure Shell プロトコルサーバープログラムもクライアントプログラムもどちらも不要な場合は、アップグレード時に Secure Shell Cluster (SUNWCssh) をインストールしない。
/export ディレクトリの空き容量がゼロに近い状態で、システムを Solaris 9 12/03 リリースにアップグレードしようとすると、/export ディレクトリ容量の必要条件の計算に誤りが発生し、アップグレードに失敗します。この問題は、ディスクレスクライアントがインストールされている場合によく発生します。または、/export ディレクトリに他社製のソフトウェアがインストールされている場合にも発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
WARNING: Insufficient space for the upgrade. |
回避方法 : アップグレードの前に、次のいずれかを実行してください。
アップグレードが完了するまで、一時的に /export ディレクトリの名前を変更する
アップグレードが完了するまで、/etc/vfstab ファイル内の /export の行を一時的にコメントアウトする
/export が別のファイルシステムである場合は、アップグレードを実行する前に /export のマウントを解除する
現在のシステムが、Solstice AdminSuiteTM 2.3 の Diskless Client ツールによってインストールされたディスクレスクライアントをサポートしている場合、2 つの手順を実行する必要があります。
既存のディスクレスクライアントのうち、サーバーと同じ Solaris バージョンで同じアーキテクチャのものをすべて削除します。
Solaris 9 12/03 リリースをインストールするか、または Solaris 9 12/03 リリースにアップグレードします。
具体的な手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』 を参照してください。
ディスクレスクライアントを削除せずに Solaris 9 12/03 ソフトウェアをインストールしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
スライス <xxxxxxxx> 上の Solaris のバージョン (version-number) が アップグレードできません。ディスク上にインストールされたソフトウェア構成に 未知の問題があります。 |
このエラーメッセージの version-number は、現在、システムで稼働している Solaris のバージョンを表します。<xxxxxxxx> は、このバージョンの Solaris ソフトウェアを実行しているスライスです。