システム構成情報を事前設定するには、2 つの方法があります。システム構成情報は以下の場所に設定できます。
sysidcfg ファイル (リモートシステム上またはフロッピーディスク)
自分のサイトで使用しているネームサービスデータベース
サイトで DHCP を使用している場合は、サイトの DHCP サーバーで一部のシステム情報の事前構成を行うこともできます。DHCP サーバーを使ってシステム情報の事前構成を行う方法の詳細については、DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)を参照してください。
次の表を使って、システム構成情報の事前設定に sysidcfg ファイルを使用するかネームサービスデータベースを使用するかを決定してください。
表 7–1 システム構成情報を事前設定するための方法
事前設定できるシステム構成情報 |
sysidcfg ファイルでの事前設定の可否 | |
---|---|---|
ネームサービス |
可能 |
可能 |
ドメイン名 |
可能 |
不可 |
ネームサーバー |
可能 |
不可 |
ネットワークインタフェース |
可能 |
不可 |
ホスト名 |
可能 この情報はシステムに固有なため、各システム用に異なる sysidcfg ファイルを作成するよりも、ネームサービスを編集してください。 |
可能 |
IP アドレス |
可能 この情報はシステムに固有なため、各システム用に異なる sysidcfg ファイルを作成するよりも、ネームサービスを編集してください。 |
可能 |
ネットマスク |
可能 |
不可 |
DHCP |
可能 |
不可 |
IPv6 |
可能 |
不可 |
デフォルトルーター |
可能 |
不可 |
root パスワード |
可能 |
不可 |
セキュリティポリシー |
可能 |
不可 |
インストールプログラムとデスクトップで表示する言語 (ロケール) |
可能 |
NIS または NIS+ の場合、可能 DNS または LDAP の場合、不可 |
端末タイプ |
可能 |
不可 |
時間帯 |
可能 |
可能 |
日付と時刻 |
可能 |
可能 |
Web プロキシ |
不可 Solaris Web Start のインストール時にこの情報を構成できますが、sysidcfg ファイルやネームサービスを使用せずに行う必要があります。 |
不可 |
x86: モニタータイプ |
可能 |
不可 |
x86: キーボード言語、キーボード配置 |
可能 |
不可 |
x86: グラフィックスカード、カラー深度、表示解像度、画面サイズ |
可能 |
不可 |
x86: ポインティングデバイス、ボタン数、IRQ レベル |
可能 |
不可 |
SPARC: 電源管理システム (autoshutdown) sysidcfg ファイルやネームサービスを通して電源管理システムの事前構成を行うことはできません。詳細は、SPARC: 電源管理情報の事前設定を参照してください。 |
不可 |
不可 |