Solaris 9 12/03 インストールガイド

CD イメージを使用してサブネット上にブートサーバーを作成する方法

  1. サブネット内でブートサーバーとして使用するシステムにログインし、スーパーユーザーになります。

    システムに CD-ROM ドライブが存在するか、あるいはリモートの Solaris 9 イメージ (通常、インストールサーバーに存在する) にアクセスできなければなりません。ネームサービスを使用する場合は、システムがすでにそのネームサービスに登録されていなければなりません。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。

  2. インストールサーバーから Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD イメージをマウントします。


    # mount -F nfs -o ro server_name:path /mnt
    
    server_name:path

    インストールサーバー名とディスクイメージの絶対パスを指定します。

  3. ブートイメージ用のディレクトリを作成します。


    #  mkdir -p boot_dir_path
    
    boot_dir_path

    ブートソフトウェアをコピーするディレクトリを指定します。

  4. Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD イメージの Tools ディレクトリへ移動します。


    # cd /mnt/Solaris_9/Tools
    
  5. ブートソフトウェアをブートサーバーにコピーします。


    # ./setup_install_server -b boot_dir_path
    
    -b

    システムをブートサーバーとして設定することを示します。

    boot_dir_path

    ブートソフトウェアをコピーするディレクトリを指定します。


    注 –

    setup_install_server コマンドは、 イメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを調べます。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。


  6. ルート (/) ディレクトリへ移動します。


    # cd /
    
  7. インストールイメージをマウント解除します。


    # umount /mnt
    

以上の操作で、ネットワークからインストールするためにシステムを設定する用意が整いました。CD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するを参照してください。


例 12–5 CD メディアを使用してサブネット上にブートサーバーを作成する

次の例は、ブートサーバーをサブネット上に作成する方法を示したものです。次のコマンドを実行すると、Solaris SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC 版) イメージのブートソフトウェアがシステムのローカルディスク (/export/install/boot) にコピーされます。


# mount -F nfs -o ro crystal:/export/install/boot /mnt 
# mkdir -p /export/install/boot 
# cd /mnt/Solaris_9/Tools
# ./setup_install_server -b /export/install/boot
# cd /
# umount /mnt

この例では、コマンドを実行する前に各ディスクがドライブに挿入され、自動的にマウントされるものとします。コマンドの実行が終了すると、ディスクが取り出されます。