Solaris 9 12/03 インストールガイド

作業マップ: 広域ネットワーク経由でインストールを行うための準備

次の表は、WAN ブートインストールの準備に必要な作業の一覧です。使用する WAN ブートインストール構成に応じて、必要な作業かどうかを作業説明から判断してください。

DHCP サーバーやログサーバーを使用するには、表の末尾にある追加作業を実行する必要があります。

表 40–1 作業マップ: WAN ブートインストールを実行するための準備

作業 

説明 

参照先 

インストールで使用するセキュリティ機能を決定する 

セキュリティ機能と構成について検討し、WAN ブートインストールで使用するセキュリティのレベルを決定する 

WAN ブートインストール時のデータの保護

WAN ブートでサポートされているセキュリティ構成 (概要)

WAN ブートインストール情報を収集する 

ワークシートを使って、WAN ブートインストールの実行に必要なすべての情報を記録する 

WAN ブートインストールに必要な情報の収集

WAN ブートサーバーにドキュメントルートディレクトリを作成する 

構成ファイルとインストールファイルを提供するために、ドキュメントルートディレクトリと必要に応じてサブディレクトリを作成する 

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

ドキュメントルートディレクトリの作成

WAN ブートミニルートを作成する 

setup_install_server コマンドを使って、WAN ブートミニルートを作成する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

SPARC: WAN ブートミニルートを作成する方法

WAN ブートサーバーに wanboot プログラムをインストールする

WAN ブートサーバーのドキュメントルートディレクトリに wanboot プログラムをコピーする

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

WAN ブートサーバーへの wanboot プログラムのインストール

WAN ブートサーバーに wanboot-cgi プログラムをインストールする

WAN ブートサーバーの CGI ディレクトリに wanboot-cgi プログラムをコピーする

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

WAN ブートサーバーに wanboot-cgi プログラムをコピーする方法

/etc/netboot 階層を設定する

WAN ブートインストールに必要な構成ファイルとセキュリティファイルを /etc/netboot 階層に格納する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

WAN ブートサーバーに /etc/netboot ディレクトリを作成する

WAN ブートインストールのセキュリティを高めるために、HTTPS を使用するように Web サーバーを構成する 

HTTPS を使って WAN インストールを実行するための Web サーバー要件に合わせる 

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成に必要 

(省略可能) HTTPS によるデータの保護

WAN ブートインストールのセキュリティを高めるために、デジタル証明書の形式を変更する 

PKCS#12 ファイルを、WAN インストールで使用できるように非公開鍵と証明書に分割する 

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成に必要 

信頼できる証明書およびクライアントの非公開鍵の作成

WAN ブートインストールのセキュリティを高めるために、ハッシュキーと暗号化鍵を作成する 

wanbootutil keygen コマンドを使って、HMAC SHA1、3DES、または AES キーを作成する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成に必要。セキュリティ保護されていないインストールで、データの完全性をチェックする場合は、この作業を実行して HMAC SHA1 ハッシュキーを作成する 

ハッシュキーと暗号化鍵を作成する方法

フラッシュアーカイブを作成する 

flar create コマンドを使って、クライアントにインストールするソフトウェアのアーカイブを作成する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

フラッシュアーカイブを作成する方法

カスタム JumpStart インストール用のインストールファイルを作成する 

テキストエディタを使って、次のファイルを作成する 

  • sysidcfg

  • プロファイル

  • rules.ok

  • begin スクリプト

  • finish スクリプト

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

sysidcfg ファイルの作成

プロファイルの作成

rules ファイルの作成

(省略可能) begin スクリプトと finish スクリプトの作成

システム構成ファイルを作成する 

system.conf ファイルに構成情報を設定する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

システム構成ファイルを作成する方法

WAN ブート構成ファイルを作成する 

wanboot.conf ファイルに構成情報を設定する

この作業は、セキュリティ保護されたインストール構成とセキュリティ保護されていないインストール構成の両方に必要 

wanboot.conf ファイルを作成する方法

(省略可能) WAN ブートインストールをサポートするように DHCP サーバーを構成する 

DHCP サーバーに Sun ベンダーオプションとマクロを設定する 

DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)

(省略可能) ログサーバーを構成する 

ブートおよびインストールのログメッセージを表示するための専用システムを構成する 

(省略可能) WAN ブートログサーバーの構成