Solaris 9 12/03 インストールガイド

初期インストールでクローンシステムにインストールする

初期インストールでは、Solaris Web Start、Solaris suninstall プログラム、カスタム JumpStart、Solaris Live Upgrade または WAN ブートのいずれかを使用して、フラッシュアーカイブをマスターシステムにインストールできます。 すべてのファイルが上書きされます。フラッシュインストール処理は、5 つの部分に分けられます。

  1. マスターシステムをインストールします。システムを 1 台選択し、Solaris の任意のインストール方法で Solaris オペレーティング環境およびその他のソフトウェアをインストールします。

  2. (省略可能) カスタムスクリプトを準備して、インストールの前または後にクローンシステムの再構成またはカスタマイズを実行します。

  3. フラッシュアーカイブを作成します。削除された不要なファイル以外は、フラッシュアーカイブにはマスターシステム上のすべてのファイルのコピーが含まれます。

  4. フラッシュアーカイブをクローンシステムへインストールします。マスターシステムとクローンシステムとで、カーネルアーキテクチャーを同じにする必要があります。

    システムにフラッシュアーカイブをインストールすると、アーカイブのすべてのファイルがそのシステムにコピーされます。新しくインストールされたシステムのインストール構成は、オリジナルのマスターシステムと同じになります (このため、クローンシステムと呼ばれます)。スクリプトを使用してカスタマイズすることも可能です。

  5. (省略可能) マスターイメージのコピーを保存します。差分アーカイブを作成する場合、マスターイメージが利用可能であり、クローンシステムにインストールされたイメージと同一でなければなりません。

手順については、マスターシステムへのインストールを参照してください。

図 17–1 に、初期インストールでのクローンシステムのインストール方法を示します。すべてのファイルが上書きされます。

図 17–1 Solaris フラッシュの初期インストール

この図は、フラッシュの初期インストール方法を示しています。