Solaris 9 12/03 オペレーティング環境の概要

システム管理ツール

Solaris 9 リリースに含まれるシステム管理の機能拡張は、次のとおりです。

Solaris ボリュームマネージャ

Solaris ボリュームマネージャは、ストレージ管理ツールを備えています。このツールを使用すると、RAID-0、RAID-1、RAID-5 のボリューム、トランザクション (ロギング) デバイス、およびソフトパーティションの作成と管理が行えます。Solaris ボリュームマネージャは、Solstice DiskSuiteTM のすべての機能を備えています。また、Solaris ボリュームマネージャでは以下の機能も利用できます。

Solaris 9 リリースは、Solaris DiskSuite (SDS) を実行する既存のシステムを Solaris ボリュームマネージャにアップグレードする機能を、シームレスにサポートしています。このアップグレードにより、構成に影響を与えたり、構成が変更されたりすることはありません。ミラー化されたルートファイルシステムのアップグレードは、すべて自動的に行われます。

詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。

統一された diff 形式

diff コマンドと sccs-sccsdiff コマンドが更新され、GNU スタイルの統一された diff 形式がサポートされるようになりました。この形式では、コンテキスト行が差分リストに 1 回だけ出力されます。

これらのコマンドの詳細は、diff(1) および sccs-sccsdiff(1) のマニュアルページを参照してください。

汎用ログローテーション機能

Solaris 9 リリースでは、汎用ログローテーション機能を使用できます。システム管理者は、この機能を使用してシステムおよびアプリケーションのログファイルを保守し、ローテーションを実行できます。詳細は、logadm(1M) および logadm.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

Solaris 管理コンソール

Solaris 管理コンソール 2.1 は GUI ベースの「傘型アプリケーション」で、各種の管理ツールの起動ポイントとして機能します。Solaris 管理コンソールは、以下のツールを含むデフォルトのツールボックスとともに使用することで、完全に機能するようになります。

デフォルトのツールボックスから、ツールを追加または削除できます。コンソールのツールボックスエディタでは、新しいツールボックスを作成して別のツールセットを管理できます。

ディスクレスクライアントも管理できますが、コマンド行インタフェースからのみ可能です。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理コンソール (概要)」を参照してください。

Patch Manager

Patch Manager は、Solaris 9 オペレーティング環境および互換性のあるリリース用に作成されたパッチを管理します。インストール済みのパッチとそのプロパティの表示ができます。1 つ以上のシステムへパッチを同時に追加できます。パッチの削除、システムのパッチ要件の分析、および SunSolve オンラインサービスからのパッチのダウンロードを実行できます。

新しい smpatch コマンドを使用して、1 台または複数のマシンへのパッチのインストール、パッチ要件の分析、および必要なパッチのダウンロードを行います。

詳細は、smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

Solaris WBEM サービス 2.5 (Solaris WBEM Services 2.5)

Solaris WBEM サービス 2.5 は、Sun Microsystems の Web-Based Enterprise Management (WBEM) の実装です。WBEM は、管理およびインターネット関連のテクノロジです。このテクノロジは、企業のコンピューティング環境の管理方法を統一することを目的としています。Solaris WBEM サービスは、Solaris 9 リリースではバージョン 2.5 に更新されました。

詳細は、Web-Based Enterprise Management ツールを参照してください。

HTTP ポート 5988 で待機する CIM オブジェクトマネージャ (CIM Object Manager)

CIM オブジェクトマネージャは、RMI (リモートメソッド呼び出し) 接続を RMI ポート 5987 で待機し、XML および HTTP 接続を HTTP ポート 5988 で待機します。Solaris 8 リリースおよび Solaris 8 Update リリースでは、CIM オブジェクトマネージャは XML および HTTP 接続をデフォルトの HTTP ポート 80 で待機していました。

詳細は、『Solaris WBEM 開発ガイド』を参照してください。

WBEM 用 SNMP アダプタ

WBEM 用 SNMP アダプタは、システム管理者が使用することが意図されています。これにより Simple Network Management Protocol (SNMP) 管理アプリケーションは、Solaris WBEM サービスが提供するシステム管理情報にアクセスすることができます。

WBEM 用 SNMP アダプタは、SolsticeTM Enterprise Agent (SEA) Master Agent と共に使用されます。SNMP アダプタにより、SNMP 要求は同等の WBEM Common Information Model (CIM) プロパティまたはインスタンスにマッピングされます。

また、WBEM 用 SNMP アダプタは、CIM オブジェクトマネージャからの応答を SNMP 応答に再び対応付けて、それを管理アプリケーションに返します。

マッピングファイルには、対応するオブジェクト識別子 (OID)、クラス名、プロパティ名、Abstract Syntax Notation One (ASN.1) タイプが含まれます。

WBEM 用 SNMP アダプタ の詳細は、『Solaris WBEM 開発ガイド』を参照してください。

Solaris Product Registry 3.0

Solaris Product Registry 3.0 には、次の新しい機能が含まれています。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。

Solaris Web Start プログラム内のソフトウェアグループの変更

Solaris Web Start で、Solaris ソフトウェアグループの選択を変更できるようになりました。ソフトウェアパッケージの追加または削除ができます。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。

システム管理用フリーウェアツール

GNU grep 2.4.2GNU tar 1.13 の詳細は、フリーウェアの機能拡張を参照してください。 GNU grep 2.4.2 はパターンマッチングツールです。GNU tar 1.13 はアーカイバです。