Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) により、データベース内の共有データセグメントのサイズを、動的に拡大または縮小できるようになりました。この機能により、Intimate Shared Memory (ISM) の課題である、構成に失敗する問題や、サービス妨害などのセキュリティの脆弱性が解決されています。
ISM とは、ロックされた多数のメモリーページで構成された、共有メモリーの 1 セグメントです。ロックされたページの ISM の数は一定であり、変更できません。これに対して Dynamic ISM (DISM) は、ページング可能な ISM 共有メモリーであり、DISM に割り当て可能なロックされたページの数は変更可能です。したがって DISM を使用すると、動的再構成中に、システム上の物理メモリーを解放したり、新たに追加したりすることができます。DISM のサイズは、使用可能な物理メモリーとディスクのスワップ容量の合計値以内であれば、自由に変更できます。
shmop(2) のマニュアルページを参照してください。
大規模ページのサポートは、Solaris 9 9/02 Update リリースの DISM に対して利用できます。大規模ページのサポートについては、SPARC: Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) の大規模ページのサポートを参照してください。