Solaris 9 12/03 オペレーティング環境の概要

Solaris Secure Shell

Secure Shell を使用すると、セキュリティ保護されていないネットワークを介した場合でも、リモートホストに安全にアクセスすることができます。データ転送および対話型ユーザーネットワークのセッションは、盗聴、セッションの乗っ取り、中継サイトを利用した攻撃から保護されます。Solaris 9 Secure Shell は、SSHv1 および SSHv2 プロトコルバージョンをサポートしています。これにより、公開鍵暗号方式を使用する強力な認証が提供されます。X ウィンドウシステムとその他のネットワークサービスは、補助的な保護のために Secure Shell 接続で安全にトンネリングすることができます。

Secure Shell サーバーである sshd は、受信したネットワークサービスの要求の監視およびフィルタ処理をサポートします。要求を発信したクライアントホスト名をログに記録するようにサーバーを構成できるため、それによってネットワークのセキュリティ機能が向上します。sshd は、フリーウェアの機能拡張に記載されている Tcp-wrappers 7.6 ユーティリティと同じメカニズムを使用します。

詳細は、sshd(1M)hosts_access(4)、および hosts_options(4) のマニュアルページを参照してください。また、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「Solaris Secure Shell の使用 (手順) 」も参照してください。