新しい Solaris Provider は、Common Information Model (CIM) 環境内の管理対象デバイスに関する情報の取得や設定を行うソフトウェアの開発に利用できます。Solaris Provider は、CIM オブジェクトマネージャに Solaris オペレーティング環境内の管理対象リソースのインスタンスを提供します。
Solaris 9 ソフトウェアでは、次に示す 5 つの Solaris Provider が新しく追加されています。
Solaris デバイスおよび Solaris システム用 WBEM Performance Monitor – Solaris オペレーティング環境が実行されているシステムについてのさまざまな統計情報を提供する
WBEM Product Registry – 新しい製品の追加や、システムにインストールされている既存の製品の削除、変更などが行える
WBEM SNMP Provider – WBEM サービスで、ネットワーク管理用のインターネット参照モデルプロトコルである Simple Network Management Protocol (SNMP) を使用して情報を提供できる
WBEM EEprom Provider – EEPROM 内の構成情報の表示と変更に利用できる
Provider for WBEM System Availability – システムのリブート情報を提供する。アプリケーションは、この情報を利用してシステムの稼働時間の割合を計算できる。このプロバイダは、以下に示すような停止理由も示す
システムパニックが発生した
ユーザーがシステムを中断 (一時的に停止) した
ユーザーがシステムを停止した
詳細は、『Solaris WBEM 開発ガイド』を参照してください。