IPsec と IKE の管理

IKE で Sun Crypto Accelerator 4000 ボードを使用する方法


注 –

次の手順では、Sun Crypto Accelerator 4000 ボードがすでにシステムに取り付けられているものとします。さらに、ボードに必要なソフトウェアがすでにインストールされ、構成されているものとします。詳細については、『Sun Crypto Accelerator 4000 Board Installation and User's Guide』を参照してください。このマニュアルには、Sun Hardware Documentation の Web サイトの「Network and Security Products」の下からアクセスできます。


  1. システムコンソールから、スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。


    注 –

    リモートログインすると、セキュリティ上重要なトラフィックが盗聴される恐れがあります。何らかの方法でリモートログインを保護していても、システムのセキュリティがリモートログインセッションレベルに低下します。


  2. PKCS #11 ライブラリパスを /etc/inet/ike/config ファイルに追加します。


    pkcs11_path "/opt/SUNWconn/lib/libpkcs11.so"
    

    パス名は 32 ビット PKCS #11 ライブラリを指していなければなりません。ライブラリが存在していれば、IKE はライブラリのルーチンを使用して、Sun Crypto Accelerator 4000 ボード上でキー生成および格納処理を行います。

  3. ファイルを閉じてからリブートします。

  4. リブートしたら、ライブラリがリンクされていることを確認します。PKCS #11 ライブラリがリンクされていることを確認するには、次のコマンドを実行します。


    $ ikeadm get stats
    …
    PKCS#11 library linked in from /opt/SUNWconn/lib/libpkcs11.so
    $ 

    /etc/inet/ike/config ファイルの他のパラメータとは異なり、pkcs11_path キーワードは IKE の起動時にだけ読み込まれます。ikeadm コマンドを使って新しい /etc/inet/ike/config ファイルを追加したり再読み込みしたりしても、pkcs11_path は持続します。パスが持続するのは、IKE デーモンがフェーズ 1 のデータを保持するためです。


    注 –

    Sun Crypto Accelerator 4000 ボードは、RSA で最大 2048 ビットのキーをサポートします。DSA の場合は最大 1024 ビットになります。


  5. 接続されている Sun Crypto Accelerator 4000 ボードのトークン ID を検索します。


    $ ikecert tokens
    Available tokens with library "/opt/SUNWconn/lib/libpkcs11.so":
    
    "SUN-1000-accel                 "
    "SUN-4000-stor                  " 

    ライブラリは 32 文字のトークン ID (キーストア名) を返します。この例では、ikecert コマンドに SUN-4000-stor トークンを指定して IKE キーを格納します。

    トークンの使用方法については、ハードウェア上で公開鍵証明書を生成、格納する方法を参照してください。

    ikecert コマンドにより、後続スペースが自動的に付加されます。